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マイクロソフト幹部、「スマートフォン自社開発」の可能性を否定

2012.06.26

Updated by WirelessWire News編集部 on June 26, 2012, 10:41 am JST

マイクロソフトが先週、Windows 8搭載のタブレット端末「Surface」を発表したことを受け、「Windows Phone 8」(以下、WP8)搭載スマートフォンについても「自社ブランドの製品を投入するのではないか」という憶測が流れていた件で、同社の担当幹部が米国時間25日、この可能性を否定したとInformation Weekが伝えている。

マイクロソフトのWindows Phone担当シニア・マーケティング・マネージャー、グレッグ・サリバン(Greg Sullivan)氏は、最近発表されたWindows8タブレット「Surface」のように今後マイクロソフトブランドのスマートフォンを開発するつもりはあるかというInformation Weekからの質問に対し、「そのつもりはない」と述べたという。

さらに同氏は、ノキア(Nokia)、サムスン(Samsung)、HTC、ファーウェイ(Huawei)をはじめとするハードウェアメーカー各社がWP8搭載端末の開発を進めているとし、「マイクロソフトにはWP8に関し、強力なパートナーのエコシステムがあり、そのことにとても満足している」と答えたという。

マイクロソフトが自社ブランドのスマートフォンを投入するのではないかという可能性は、先週、リック・シャーランド(Rick Sherlund)氏という野村証券(米国)のアナリストがクライアント向けのレポートのなかで指摘していたもので、BloombergやForbesなどの媒体で報じられていた。

この話題を採り上げたPC Magazine(PCMAG.COM)の記事には、マイクロソフトが独自のスマートフォンを開発しない理由として、次のような指摘がみられる。

そのひとつめは、マイクロソフトと携帯通信事業者との関係についてのもので、同社は携帯電話端末のマーケティングに関して重要な役割を果たす通信事業者との間でまだ十分な築けていないという。

またふたつめは、販売面(流通)に関するもので、アップルの「Apple Store」に相当する自前の小売網を持たないマイクロソフトとしては、ノキアのようにすでに強力な販売拠点を世界中に持つメーカーと組んだほうが得策として、たとえばノキアには主要なサポート拠点のだけ見ても、南アフリカに21拠点、インドのデリーに21拠点、さらにはカザフスタンにさえ13の拠点があるという数字などを挙げている。またHTCが現在2000カ所程度ある小売拠点を倍増させる計画についても紹介している。

みっつめの理由は、「Surface」が当面Wi-Fi版のみの投入と考えられることから、従来のパソコン流通網だけで十分に対応できる可能性が高く、またそうする間に通信事業社との関係を気付くという進め方が採れる、と記している。

【参照情報】
Microsoft: We Won't Build Own Windows Phones - Information Week
Why Microsoft Isn't Building Its Own Windows Phones (Yet) - PC Magazine
Microsoft: We're not building our own Windows Phone - Fierce Wireless
Microsoft May Be Planning Own Phone, Nomura's Sherlund Says - Bloomberg
マイクロソフト、「Windows Phone 8」を発表 - 複数の端末メーカーや通信キャリアがサポート表明
マイクロソフト、「Surface」タブレット2機種を発表 - 10.6インチ、次期Windows OS搭載

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