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Galaxy Noteに続け!? 大画面スマートフォンを各社が出展

2013.02.26

Updated by Naohisa Iwamoto on February 26, 2013, 15:10 pm JST

Mobile World Congress 2013(MWC 2013)の端末メーカーのブースを見ると、5インチを超える大画面を搭載したスマートフォンが目に付く。サムスン電子のGalaxy Noteシリーズの成功を目の当たりにして、対抗策を講じてきたようだ。

▼6.1インチ液晶を搭載するファーウェイの「Ascend Mate」20130225_huawei001.jpg

その中でも画面が大きいのは、ファーウェイの「Ascend Mate」だ。6.1インチのHD液晶を搭載し、画面サイズだけならば小型タブレットとの境界線に近づいている。163.5×85.7×9.9mm、198gのボディーサイズは、151×81×9.7mm、189gのGalaxy Note II(NTTドコモ向け)よりは確かに一回り大きいが、スクエアな形状のデザインのおかげか巨大とは感じさせない。CPUは1.5GHzのクアッドコア、800万画素のメインカメラと100万画素のサブカメラを備える。バッテリー容量は4050mAhと、Galaxy Note IIの3100mAを大きく上回る。このほか、ファーウェイでは今回のMWCで、LTE Cat 4に対応して下り最大150Mbpsのデータ通信が可能な「Ascend P2」を発表している。こちらは1.5GHzクアッドコアCPUを搭載して、4.7インチ液晶を搭載するハイスペックスマートフォンだ。

▼5.7インチ液晶のZTE「ZTE GRAND Memo」20130225_ZTE001.jpg

ZTEのブースには、「ZTE GRAND Memo」が展示されている。こちらも5.7インチのHD液晶を搭載し、対抗軸となるGalaxy Note IIより少しながら大きな画面が目を引く。159.9×82.6×8.5mmと、フットプリントはGalaxy Note IIとAscend Mateの中間で、一層の薄さを実現している。CPUは1.7GHzのクアッドコア、カメラは1300万画素のメインカメラと100万画素のサブカメラを備える。バッテリー容量は3200mAhだ。

▼5.5インチのフルHD液晶が目を引くLG Electronicsの「Optimus G Pro」20130225_LG001.jpg

LG Electronicsは、「Optimus G Pro」の名称で5.5インチのフルHD液晶を搭載したスマートフォンを出展(関連記事:LG Electronics、5.5インチながらフルHD液晶を搭載した「Optimus G Pro」を出展)。こちらは5.5インチと「Ascend Mate」や「ZTE GRAND Memo」より液晶が小さめで、さらに額縁を薄くしたボディーの採用で大きさをあまり感じさせない。1.7GHzのクアッドコアCPU、1300万画素/210万画素のカメラ、3140mAhのバッテリーなど、スペックも十分だ。日本では同じ「Optimus G Pro」の名称で、5インチ液晶を搭載するスマートフォンをNTTドコモが提供予定だが、今回の5.5インチ液晶搭載モデルとは異なる。

初めて街で見かけた時には大きさに驚いたGalaxy Noteだが、すでに目に慣れてきた。こうして5インチを超えて6インチクラスのディスプレイを搭載するスマートフォンが一層増えてくると、スマートフォンと小型タブレットとの境界がシームレスになっていきそうだ。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。