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富士通、海外版らくらくスマートフォンを大々的展示、ジェスチャーキーボードも注目

2013.02.28

Updated by Naohisa Iwamoto on February 28, 2013, 16:45 pm JST

Mobile World Congress 2013(MWC 2013)の富士通ブースは、会場内のメインの動線に面した一等地にあった。フランスのオレンジ(France Telecom-Orange)が採用した「STYLISTIC S01」をブースの半分近くの面積で大々的にアピールしていた。また、タブレット端末のカメラで指の動きを認識して仮想的なキーボードのように使える「ジェスチャーキーボード」などの新しい技術を並べ、先進性も示していた。

▼ブースの半分近くを使って大々的にアピールしていた「STYLISTIC S01」20130227_fujitsu001.jpg

オレンジの「STYLISTIC S01」は、日本ではNTTドコモの「らくらくスマートフォン F-12D」として販売されているスマートフォンをベースに、フランス向けにカスタマイズしたもの。2013年6月にフランスでの発売を予定している。大きなアイコンや文字、触れると色が変わりボタンを押しこむと振動でレスポンスがあるインタフェースなどは継承し、海外仕様に作り上げた。主流の製品とはひと味違うスマートフォンとして、多くの来場者が操作感などをチェックしていた。NTTドコモと共同でオレンジに導入を働きかけた経緯があり、NTTドコモのブースでも展示があった。

▼タブレット端末の前で指を動かすだけで文字入力できる「ジェスチャーキーボード」のデモ20130227_fujitsu002.jpg

展示で面白かったのは、「ジェスチャーキーボード」。タブレット端末やスマートフォンが標準的に搭載する自分撮りカメラを活用して、指の動きを認識することで文字入力を可能にする。デモでは、台の上に立てかけたタブレット端末の前で、QWERTYキーボードを操作するように指を動かすことで、ジェスチャーキーボードが文字入力を認識する様子が示されていた。何もないところでキーを打つ操作をするだけで文字が入力される様子は来場者の関心を集めていた。光の加減など環境に左右されやすいといった課題を解消して、早期の実用化を目指す。

▼富士通テンは、HTML5を使った車載端末とスマートフォン連携システムをデモ20130227_fujitsu003.jpg

富士通ブースでは、関連企業の展示もあった。富士通テンはHTML5をベースにした車載情報システムを出展していた。車載のヘッドユニットとスマートフォンを組み合わせて、ナビゲーションや情報収集、エンターテインメントなどに活用するシステムである。車載ヘッドユニットとスマートフォンの間はWi-Fiで通信を行い、スマートフォンは3G/4G回線を経由してセンターと通信する。センターからはHTML5のコンテンツがダウンロードされて、スマートフォンを介してヘッドユニットに表示される。車載カメラと連携させることでARナビゲーションが可能なことや、車速に連動してホーム画面の表示を変えるといったことが可能なことも示していた。

▼150MbpsのLTE対応のマルチモードモデムの新製品(写真右)を展示20130227_fujitsu004.jpg

富士通、NTTドコモ、NEC、富士通セミコンダクターの合弁会社でマルチモードモデムなど通信プラットフォームの開発・提供を行うアクセスネットワークテクノロジの展示もあった。同社製品で2G/3G/LTE対応のマルチモードモデム「ANT30」が、ARROWSなどの富士通製品にすでに採用されていることを示していた。さらにLTE Rel.9に対応し、最大150MbpsのLTE、最大84MbpsのDC-HSPAを利用可能なマルチモードモデム「ANT40」も出展、2013年9月からの量産出荷に向けて、内外のメーカーや通信事業者に存在をアピールしていた。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。