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NTTドコモ、「はなして翻訳」に人気、動画圧縮や音波020にも注目

2013.02.28

Updated by Naohisa Iwamoto on February 28, 2013, 16:49 pm JST

Mobile World Congress 2013(MWC 2013)のNTTドコモのブースでは、自動翻訳サービスの「はなして翻訳」や、新動画圧縮方式の復号ソフトウエア、音波を使ったO2Oソリューション、NFCの国際ローミングなど、多くのソリューションの展示があった。

▼MWC 2013のNTTドコモのブース20130227_docomo001.jpg

「はなして翻訳」は、日本語と外国語の翻訳を自動的に行うサービスで、電話を介した「通話利用」では3カ国、スマートフォン画面を使った「対面利用」では10カ国の言語との翻訳ができる。MWC 2013では、同時に開催された2013年グローバルモバイル賞(Global Mobile Award 2013)で、「消費者向けベストネットワーク商品・ソリューション部門賞(Best Network Product or Solution for Serving Customers)」を受賞した。受賞盾とともに展示されたデモコーナーには、来場者が相次いで訪れて自動翻訳を試す姿が見られた。

▼「はなして翻訳」のデモコーナーには、MWC 2013で受賞した盾が置かれている20130227_docomo002.jpg

標準化されたばかりの新しい動画圧縮方式HEVC(H.265)のソフトウエアデコーダーのデモも注目されていた。これまでのH.264/AVC方式に比べて動画のデータ量を半分程度に抑えて同等のクオリティで伝送できる技術。動画コンテンツがモバイルネットワークを飛び交う時代になり、ネットワーク負荷の軽減などの期待がかかる。NTTドコモでは、専用のハードウエアを使わずにソフトウエアだけで復号(デコード)できるデコーダーを開発し、ライセンス提供に乗り出した。「ソフトウエアで復号できるので、スマートフォンだけでなく、パソコンなど多くの機器でHEVCを利用できるようになる。HEVCの普及を促進することで、少ないネットワーク負荷でリッチなサービスを提供できるようにしていきたい」(同社の説明員)とその目的を語る。

▼HEVCのソフトウエアデコーダーでHD動画を再生するデモ20130227_docomo003.jpg

MWC 2013に合わせて国内で発表があったソリューションも展示がなされていた。国内では「ショッぷらっと」の名称で試験サービスを開始した、音波を利用して来店情報を取得し、クーポンやポイントなどを提供するO2Oサービスのソリューションだ。音波装置を取り付けたデモコーナーでは、そのしくみなどに聞き入る来場者の姿が目についた。またNFCの国際ローミングの展示もあった。NTTドコモと韓国KT、中国チャイナモバイルの3社が日中韓でNFCのローミングを実現するための共通仕様を策定したことをアナウンス。昨年までのFeliCaとの共存というプレゼンテーションから、一層NFCの国際利用に向けてのアプローチが強まっている印象を受けた。

▼音波を利用した020ソリューションのデモを体験する来場者20130227_docomo004.jpg

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。