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エレコム、MWC 2013で日本発の周辺機器を世界にリーチ

2013.02.28

Updated by Naohisa Iwamoto on February 28, 2013, 16:54 pm JST

Mobile World Congress 2013(MWC 2013)には多くの日本企業が出展しているが、初出展で来場者の興味を引いていたブースがあった。それはエレコムのブースだ。ブース正面にはスマートフォンとヘッドフォンで音楽を聴くアニメ調の巨大なイラストがあり、「Japan Design」ときめ細かな製品づくりをアピールしていた。

▼異彩を放つエレコムのブース20130227_elecom001.jpg

来場者が特に注目しているというのは、テレビのHDMI端子に挿して使うドングルタイプのAndroid端末。DLNAとDTCP-IPに対応し、DLNAネットワーク上のコンテンツを自由にテレビで視聴できるようになる。スマートフォンをリモコンとして利用して使えるほか、スマートフォンで撮影した動画をテレビに写すことも可能。「Apple TVなど、同様の機能をもつ製品はあるが、メーカーのエコシステムに縛られることが多い。Android端末でもiOS端末でも、オープンに利用できるところに注目されているようだ」と同社の説明員は語る。

▼ドングルタイプのAndroid端末でホームネットワークを構築20130227_elecom002.jpg

また、スマートフォンでタッチするだけで音楽再生が可能な小型スピーカーも評判だという。NFCを使ってペアリングの面倒な操作をなくし、タッチするだけで再生が可能。通常のフルレンジスピーカーに加えて、本体下部には低音を振動させるスピーカーも組み込まれた「ハイブリッド ドライバー」構造を採り、机などに乗せて再生することで豊かな響きを楽しめる。

▼タッチするとスマートフォンから音楽が転送されて再生できる小型スピーカー20130227_elecom003.jpg

MWC 2013に合わせた試作品ながら、現地で好評で発売を求める声が大きいというのが「Charge me!」というモバイルバッテリー。Lightningコネクタに直接挿せるモバイルバッテリーで、当然のことながらiPhoneの充電ができる。特徴的なのはその形状と、充電時に画面に表れるアニメーション。形状は魚、骨、バナナが用意され、コネクタに挿すとそれぞれ猫、犬、猿がご飯を食べるアニメーションが表れる。アニメーションはバッテリーの形状と連続していて、例えば魚なら頭の部分が画面に表示され猫がかじりついて、満足した顔になるというもの。欧米風のイラストや色使いを採用したことも、現地での好評につながっているようだ。

▼モバイルバッテリーにも遊び心いっぱいな試作品「Charge me!」20130227_elecom004.jpg

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。