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ドコモのLTE-Advanced、新アーキテクチャの基地局開発や機器開発ベンダーの選定を発表

2013.02.21

Updated by Naohisa Iwamoto on February 21, 2013, 20:17 pm JST

次世代ネットワークのLTE-Advanced(参考情報)の展開に向けて2013年2月21日、NTTドコモ関連の動きが2つあった。1つはドコモが提唱する新ネットワークアーキテクチャ「高度化C-RANアーキテクチャ」を実現する基地局装置の開発を開始するニュース。もう1つは、ドコモのLTE-Advancedに対応した装置の開発ベンダーとしてパナソニック モバイルコミュニケーションズとノキア シーメンス ネットワークが選ばれたニュースである。

高度化C-RANアーキテクチャは、LTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(参考情報)を活用して、マクロセルとスモールセルを連携させるアーキテクチャ。マクロセルにスモールセルをアドオン(追加)して連携させる「アドオンセル」の構成を採る。これにより、キャリアアグリゲーションの効果であるスループットの向上、マクロセルによる移動中の接続性、スモールセルを増やすことによる無線容量拡大のすべてを同時に実現できる。

開発に取り組むのは、高度化C-RANアーキテクチャを実現する「高密度基地局装置」。高密度基地局装置は、マクロセルの子局や新しく追加するアドオンセルの子局を合わせて48台まで収容できる親局(基地局制御部)として振る舞う。高密度基地局装置が収容する任意のセルを組み合わせてキャリアアグリゲーションを実現できる。下りのスループットは最大3Gbpsまで拡張が可能としている。

一方、パナソニック モバイルコミュニケーションズとノキア シーメンス ネットワークスは共同で、ドコモのLTE-Advancedネットワークの開発ベンダーに選定されたことを発表している。両社は複数年契約により、2015年度の開発完了を目指してLTE-Advancedに適合した大容量基地局をドコモに提供する。開発する大容量基地局には、ノキア シーメンス ネットワークスのLiquid Radioアーキテクチャを採用する。これにより、ヘテロジニアスネットワーク(参考情報)による容量拡大とスループット向上が実現できるとしている。また両社は、スモールセルを導入する際に使用する光張出し無線装置(RRH: Remote Radio Head)も提供し、LTE-Advancedネットワークのカバー範囲と容量の拡大に貢献する。

【報道発表資料】
「高度化C-RANアーキテクチャ」を実現する基地局装置の開発を開始(NTTドコモ)
パナソニック モバイルコミュニケーションズは、ノキア シーメンス ネットワークスの協力で、NTTドコモのLTE-Advancedネットワーク・ベンダに選定されました(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。