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[2013年第16週]auのiPhone/iPadでメールトラブル連発、ドコモ980円の音楽聴き放題を開始

2013.04.22

Updated by WirelessWire News編集部 on April 22, 2013, 12:00 pm UTC

この週はKDDIのau版iPhone、iPadのユーザーにとって、困った1週間になった。火曜日の朝から始まったメールトラブルが、結果的には金曜日まで続いてしまったのだ。NTTドコモは月額980円の音楽聴き放題サービスを開始する一方、クラウド型メールサービスの開始が10月にずれ込むことをアナウンスしている。米衛星テレビ放送大手のスプリント買収計画発表を受けて、ソフトバンクは買収が計画通りに完了するとコメントした。

auのiPhoneやiPad、連日のメールトラブル

KDDIのiPhoneやiPadのトラブルが長引いた。最初のトラブルは4月16日 8時8分から発生したもの。auのiPhoneおよびiPadの一部でEメール(ezweb.ne.jp)のリアルタイム受信が利用できない状況が発生した。障害の原因は小山ネットワークセンター内のメールサーバーの不具合。KDDIは13時29分に設備の障害が復旧したと発表したがその後も復旧後の利用の集中により送受信に時間がかかり、通常通りにEメールリアルタイム送受信が利用できるようになったのは、翌4月17日の3時15分だった(関連記事:auのiPhoneとiPad、Eメールのリアルタイム受信ができないトラブル(復旧済み)

ところが、トラブルはそれだけでは解消しなかった。前日のトラブルが収束してから2時間ほど後の4月17日の5時30分、またしてもauのiPhone、iPad、iPad miniでEメール送受信サービスなどが接続しづらい状況が発生した。KDDI設備の負荷が高まり、Eメール送受信サービス、カレンダー、連絡先、リマインダーの各機能が利用の集中により接続しにくい状況になった。このトラブルは長引き、4月19日の2時54分に通常どおり接続できる状況に戻ったという。後者の原因は、4月21日時点で調査中とのこと(関連記事:KDDI、iPhone/iPadのEメールが接続しにくいトラブルが連日発生(追記あり))。

トラブルが起こると、その後の利用集中で予期せぬ別のトラブルを巻き起こすという深刻な事態になった。災害などと重なることがあったらライフラインの確保にも事欠くことになりかねない。原因究明と再発防止の徹底が望まれる。

そうした中で新製品の発表も合った。KDDIはデータ通信端末の新製品「Wi-Fi WALKER WiMAX」(ファーウェイ製)の販売を開始する。下り最大40Mbpsの高速データ通信が可能なWiMAXと、KDDIの3Gデータ通信の双方に対応する。特徴はデータ通信端末として最高クラスの3000mAhの大容量バッテリーを搭載すること。WiMAXで最大6.5時間の連続通信が可能なほか、約3時間でフル充電できる高速充電にも対応する。厚さが約16mmでホワイトのボディーカラーで男女を問わない利用を推進したい考えだ(報道発表資料:データ通信端末「Wi-Fi WALKER WiMAX」の販売開始について)。

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ドコモ、980円で音楽聴き放題、ドコモメールは10月に再延期

NTTドコモからは、新サービスのニュースがあった。注目は、スマートフォン向け音楽配信サービス「dミュージック」に、月額980円で聴き放題にできる「月額コース」を追加したこと。これまでdミュージックではダウンロード販売を行っていたが、「月額コース」の追加でJ-POPを中心とした約100万曲をストリーミングで聴き放題にできる。楽曲の検索やプレイリストの作成が可能なほか、一度聴いた曲はアプリのキャッシュに1週間以内の一定曲数までは一時保存が可能で通信圏外でも楽しめる。サービスは4月22日に開始する(報道発表資料:「dミュージック」に月額コースを追加)。

サイトイメージ
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一方、提供時期を延期していたクラウド型メールサービス「ドコモメール」を、10月下旬にサービス開始する予定との発表もあった。ドコモでは、便利で快適に使えるサービス品質を目指して提供開始時期を延期しながら開発内容などを精査してきが、今回、一部開発内容の抜本的な見直しの必要があることが判明したため、10月下旬のサービス開始時期をアナウンスした。その間にサービス品質の改善・強化を行うとしている。当初は1月にサービス開始するとアナウンスしており、計画からの遅れが目立つ結果となりそうだ(関連記事:ドコモのクラウド型メール「ドコモメール」、開始が10月下旬にずれ込む)。

教育関連アプリの開発者への朗報もあった。NTTドコモは、HTML5を使った教育・学習アプリケーションの開発を支援する「ドコモゼミWebアプリラボ」で、ドコモのAPIの一部をアプリケーション開発者に無償で提供を開始した。ドコモが提供するAPIは、画像から文字を認識する「文字認識API」と、質問を入力すると回答の候補が表示される「知識Q&A API」の二つ。いずれも教育・学習アプリ開発者に無償で提供する。今後は「翻訳API」の提供も予定しているという。アプリ開発者はこれらのAPIを利用することで、豊富な機能を持つ教育・学習アプリを開発できるようになる(関連記事:ドコモ、HTML5を利用した教育・学習アプリ開発者に一部のAPIを無償で提供)。

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ソフトバンク、スプリント買収は計画通り

ソフトバンクグループのニュースを2本紹介する。ソフトバンクは2013年4月16日、米衛星テレビ放送大手のディッシュ・ネットワーク(Dish Network:以下、ディッシュ)が、米3位の携帯通信事業者であるスプリント(Sprint)に買収提案を行ったことに対してコメントを発表した。ソフトバンクとスプリントの取引は、「すでに必要な承認を得られる段階にきており、これまでに合意している条件で2013年7月1日には完了する見込み」とする。ディッシュは、スプリントに対して総額255億ドルで買収する提案を現地時間の4月15日に行っている。ソフトバンクは2012年10月にスプリント買収の計画を発表しており、スプリントの株式の70%を201億ドルで取得するとしていた(関連記事:ソフトバンク、スプリント買収は「7月1日に完了する見込み」とコメント)。

米ディッシュ、スプリントに255億ドルの買収提案 - 混迷深まる米携帯通信市場
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ソフトバンクモバイルは、紛失した携帯電話の位置を調べてくれる「紛失ケータイ捜索サービス」に音声合成機能を導入した。4月18日から、オペレーターによる回答に加えて、音声合成機能を用いた自動音声応答による住所を読み上げる回答を追加した。音声合成には、東芝が特許を保有する技術を採用した音声合成エンジン「ToSpeak」をソフトバンクモバイルが改良したものを用い、肉声感の高い自然な音声を安定して生成することができるという(報道発表資料:「紛失ケータイ捜索サービス」に音声合成機能を導入
)。

子どもや法人のセキュリティー対策

最後に、セキュリティー関連のニュースを2本紹介する。トレンドマイクロは、スマートフォンとタブレットの安全な利用を推進するため、小学校高学年から中学生を対象とした無料ガイドブックを提供開始したと発表した。同社のWebサイトからダウンロードできる。提供したのは「インターネットあんしんガイド」の第1弾となる「スマホ&タブレット編」。12ページ立ての小冊子のPDFデータで、スマートフォンやタブレットの便利さと、その裏に潜むリスク、インターネット利用のマナーなどを平易な言葉とイラストで紹介している。スマホ&タブレット編に続く第2弾として「SNS編」を5月中旬に公開する予定だ(関連記事:トレンドマイクロ、小中学生向けにスマホの安全利用ガイドを提供)。

企業のネットワークセキュリティーに関するニュースもあった。ジュニパーネットワークスは、最新の企業ネットワークセキュリティー技術の有効性に関する日本国内の調査結果を発表した。それによると、次世代ファイアウォール、侵入検知防御システム(IPS)、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)などの最新テクノロジーについて、「ユーザーが期待する役割を果たし切れていない」と評価されていることが明らかになった。調査はネットワークセキュリティー技術に詳しい専門家を対象にグローバルに行われたもので、全世界で4774名、日本国内では577名の有効回答を得た(関連記事:最新ネットワークセキュリティ技術は期待はずれ〜ジュニパーネットワークスが調査結果を発表)。

昨年の第16週のできごと

・接続料算定基準は? ユニバーサルサービス料金値下げ
・「絵文字でケンカ!」撲滅へ、新東名のトンネルエリア化
・auからAndroid 4.0端末、M2Mマーケット拡大

[2012年第16週]日本通信がドコモを提訴、絵文字共通化、auが「HTC J」発表

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