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ドコモ、クアッドコアと大容量バッテリーを標準にした2013夏モデル11機種を発表

2013.05.15

Updated by Naohisa Iwamoto on May 15, 2013, 22:10 pm UTC

NTTドコモは2013年5月15日、2013夏モデル11機種と新サービス、Xiネットワークの展開について発表した。新製品は全機種がクアッドコアCPUと2000mAh以上の大容量バッテリーを搭載、下り最大100MbpsのXiに対応する。

▼11機種の夏モデルを紹介するNTTドコモの加藤薫社長20130515_docomo001.jpg

夏モデルはラインアップ全体で基本性能を大きく底上げした。全機種がクアッドコアCPUを搭載。バッテリーはすべて2000mAh以上で、2500mAh以上のモデルも5機種に上る。登壇したNTTドコモの加藤薫社長は「すべてのモデルで、実使用時間で少なくとも45時間以上、ほぼ2日間使えるようにした」とバッテリーへの不満を払拭したことを強調した。ネットワークでは、全機種が下り最大100MbpsXiで2GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯の3波に対応した。モバキャスのNOTTVにも10モデルが対応、さらに夏モデルからは番組の録画も可能になった。また、手を触れずにさまざまな操作ができる「ホバー」と呼ぶ機能を4機種が搭載し、新しい操作感と利用法を提案する。

サービス面では、LINEと業務提携したことを明らかにした。らくらくスマートフォンでも便利にLINEを使える専用アプリを提供するほか、その他のスマートフォンでもLINEアプリにドコモ専用の音声通話ボタンを設置し、アプリからドコモの通話を便利に使ってもらえるようにした。また、クリエーターの作品を出品・購入できる「dクリエーターズ」、サービスをパックで提供する2種類の「おすすめパック」を5月16日に提供開始することも発表した。

Xiネットワークでは、「つながりやすさと高速化を徹底追求する」(加藤社長)。つながりやすさでは、まず2012年度末に2万4400局だったXi対応基地局を2013年度末には5万局へと倍増させる。高速化では、2013年6月末までに112.5Mbps対応エリアを100都市以上、75Mbps対応基地局を1万5000局以上へと引き上げる。また、150Mbpsのサービスを2013年度内に提供開始することも明らかにした。

2013夏のドコモはツートップ押し

夏モデルの新製品は11モデル。その中で加藤社長は「この夏、自信を持っておすすめするドコモの顔とも言える2機種がGALAXY S4 SC-04EとXperia A SO-04E。これがドコモのツートップだ」と語る。2013春モデルではXperia Zを「イチオシ」としたが、夏モデルでは2機種を積極的に推薦する。

▼「ツートップ」の2機種には特別料金を提供することもアナウンス20130515_docomo002.jpg

●GALAXY S4 SC-04E
ハイスペックと使いやすさを合体させたGALAXY Sシリーズの最新作。5インチの大画面、2600mAhの大容量バッテリーを搭載しながら、前モデルのGALAXY SIII αよりもさらに1mm薄い8mmの厚さと、ラウンドしたフォルムで持ちやすさを実現した。ディスプレイには世界初のフルHD有機ELディスプレイを、CPUにはドコモの2013夏モデルで最速の1.9GHzのクアッドコアタイプを採用した。カメラは1320万画素で、音声も同時に記録できる「サウンド&ショット」、背景の人影を簡単に消せる「消しゴムモード」、メインカメラとサブカメラで同時撮影できる「デュアル・カメラ」など多彩な機能を備える。画面に触れずに操作できる「Sジェスチャー」や、視線を外すと動画が一時停止する「スマートポーズ」など、新しい操作方法も提案する。OSはAndroid 4.2、おサイフケータイ、ワンセグ、NOTTVに対応する。

●Xperia A SO-04E
春モデルで好評だった「Xperia Z」のデザイン性と機能はそのままに、幅67mmのボディーとラウンドしたフォルムで持ちやすさを追求した。ディスプレイは4.6インチHD液晶、CPUは1.5GHzのクアッドコアタイプを採用する。カメラは1310万画素のソニー製の新世代CMOSセンサーを搭載し、逆光や暗いところでもキレイな撮影ができる。スリープ状態からカメラボタンを長押しするだけでロック解除せずにすぐに撮影可能になる「クイック起動」を世界で初めて搭載した。ボディーカラーは4色を用意、OSはAndroid 4.1を搭載する。バッテリーは2600mAh。おさいふケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵の各機能に対応する。

加藤社長は、これらの2機種を「ツートップ」として積極的に販売していく施策も示した。これらの2機種は他のモデルよりも安い特別価格で提供し、2つのキャンペーンをへいようするとさらに最大2万円安く購入できる。「例えばXperia Aは、結果的には実質価格が5000円程度になる。店頭で是非確認してほしい」(加藤社長)と価格戦略も訴求した。実質0円で購入できるiPhoneへの対抗というニュアンスが強いが、一方でツートップ以外の端末が高値になり、一層販売が低迷することも考えられる。端末メーカーの選別により、さらなる淘汰につながる可能性もある思い切った施策だ。

利用者の嗜好に合わせた個性的なラインアップを提供

ツートップ以外の9機種もそれぞれ戦略的な役割を担っている。IGZO液晶搭載の「AQUOS PHONE ZETA」や「AQUOS PAD」、大容量バッテリーとフルセグが魅力の「ARROWS NX」、docomoシンプルUIで使いやすさを訴求する「MEDIAS X」「ELUGA P」、コンパクトで持ちやすい「AQUOS PHONE si」「Optimus it」といった具合だ。さらに、ディズニー仕様の「Disney Mobile on docomo」と、「らくらくスマートフォン2」が加わって夏モデルのラインアップとなる。

●AQUOS PHONE ZETA SH-06E
省電力で高精細な4.8インチフルHDのIGZO液晶を搭載。静止画像を表示しているときのCPUや液晶の動作を抑える「液晶アイドリングストップ」で省電力性能を高めた。周辺環境などに合わせて画質調整する「ユースフィットモード」を搭載。表示している画像に最適な濃度調整を行う「のぞき見ブロック(ベールビュー)」は手でかざすだけでオン/オフが可能。カメラは1310万画素、レンズはF1.9と明るく、光学手ぶれ補正に対応した「トリプル手ブレ対策」も搭載する。CPUは1.7GHzクアッドコア、OSはAndroid 4.2を採用する。バッテリーは2600mAh。おさいふケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水、おくだけ充電の各機能に対応する。

●AQUOS PAD SH-08E
IGZO液晶を採用した7インチのタブレット。大画面でWUXGA(1200×1920ドット)と高精細なIGZO液晶で、ワンセグよりも高画質な地上デジタル放送の「フルセグ」や、NOTTVのコンテンツを楽しめる。ヘッドフォンを使えば5.1chサラウンドで音声が再生でき、臨場感がより高まる。7インチの大画面を搭載しながら、狭額縁デザインを採用することで幅が107mmと持ちやすい。同こんのペンは先が細く、狙ったところに細かい文字などを書き込める。カメラは810万画素、CPUは1.7GHzクアッドコア、OSはAndroid 4.2、バッテリーは4200mAh。ワンセグ/フルセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵の各機能に対応する。

●ARROWS NX F-06E
フルセグ受信に対応したハイスペックスマートフォン。ディスプレイは5.2インチと大型のフルHD液晶を搭載し、フルセグの番組や写真、Webサイトなどを高精細な大画面で楽しめる。側面にメタル素材を使用するほか、背面にダイヤモンド粒子を使用した「ダイヤモンドタフコート」を採用し、美しさと耐久性を両立させた。ドコモの2013夏モデルのスマートフォンで最大の3020mAhの大容量バッテリーを搭載するほか、省電力テクノロジー「NX! エコ」で長時間利用に対応する。ブルーライトを30%軽減する「ブルーラーとカットモード」、本体を伏せると音や振動をオフにできる「ふせたらサウンドオフ」機能を搭載。カメラは1630万画素、CPUは1.7GHzクアッドコア、OSはAndroid 4.2を搭載。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ/フルセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵の各機能に対応する。

フィーチャーフォンからの乗り換え需要を取り込むため、iモードケータイ(2013夏モデルから名称を「ドコモケータイ」に変更)に近い操作感を実現した「docomoシンプルUI」を搭載した機種も用意した。ホーム画面に大きな時計を配置し、よく使う機能を下に9つ配置。左に画面をスワイプすると発着信履歴が確認できるなど、スマートフォンが初めてでも使いやすいインタフェースだ。

▼ケータイに近いイメージの「docomoシンプルUI」を表示する「MEDIAS X」。右はMEDIAS Xの専用UI20130515_docomo003.jpg

●ELUGA P P-03E
フィーチャーフォンからの乗り換え需要に配慮した「docomoシンプルUI」を搭載した。触れずに操作できる「タッチアシスト」機能や、ボディーをタップすることで操作できる「フィンガータップ機能」など、新しい操作の形を提案する。ボディーは幅65mmのコンパクトタイプながら、4.7インチのフルHD液晶や2600mAhの大容量バッテリーを搭載。カメラは1340万画素のパナソニック独自の新センサー「SmartFSI」を採用、ルミックスで培った高画質技術と併せて、暗いシーンでの写真の美しさを高めた。自動シーン認識の「おまかせiA」や、「タッチアシスト」で画面に触れずシャッターを切れるなど撮影しやすさも追求した。CPUは1.7GHzクアッドコア、OSはAndroid 4.2を搭載。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵、おくだけ充電の各機能に対応する。

●MEDIAS X N-06E
「docomoシンプルUI」を搭載し、使いやすさを追求したスマートフォン。UIだけでなく、iモードケータイからの乗り換えで違和感なく使えるよう、「伝言メモ」「データBOX」などを用意した。ズーム専用ウィンドウや横型スクロールバーといった機能で、インターネット閲覧時の操作もしやすくした。ディスプレイは4.7インチのHD有機EL、2300mAhのバッテリーを搭載する。カメラは1310万画素、CPUは1.7GHzクアッドコア、OSはAndroid 4.2を搭載。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵の各機能に対応する。

従来機種と同等のコンパクトなボディーで、液晶のサイズを大きくした2機種も用意した。挟額縁技術で横幅はほとんど変わらず、持ちやすさと画面の大きさをバランスさせたモデルだ。加藤社長は「お客さまからの声を聞いて、こういうタイプの製品が実現した」と語る。

●AQUOS PHONE si SH-07E
ガラスとフレームを一体化した新技術を採用し、幅59mmのコンパクトボディーに4.3インチのHD液晶を凝縮した。「HOME」「MENU」「BACK」の各キーが画面の外にあり、画面がすべて使えるようにした。コンパクトな機種でありながら性能は犠牲にしておらず、1.7GHzクアッドコアCPU、2100mAhのバッテリー、1310万画素のカメラと明るいレンズを採用する。OSはAndroid 4.2。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵の各機能に対応する。

●Optimus it L-05E
幅63mmのボディーに4.5インチのHD液晶を搭載した。柔らかいふくらみを保たせたガラスに映像が映し出される「フローティングディスプレイ」を採用し、映像が浮かび上がるような体験を提供する。ガラス面とタッチセンサーを一体化することで、高感度のタッチを実現した。複数のアプリを同時に表示できる「ながら操作」、視線が向いているときは画面が消えない機能など、使いやすさのための工夫もある。カメラは1320万画素、CPUは1.7GHzクアッドコア、OSはAndroid 4.2を搭載。2100mAhのバッテリーを搭載する。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水、おくだけ充電の各機能に対応する。

このほか、特定のユーザー層を狙った2機種も用意した。

●Disney Mobile on docomo F-07E
Disney Mobile on docomoの第4弾。背面にはお城などをかたどったイルミネーションがあり、1万通り以上の色から自分好みで設定できる。きらめくミッキーとミニーのスマホピアス、ライブ壁紙、背面イルミネーションが連動した演出が楽しめる。ディズニー限定コンテンツをすべて無料で楽しめるほか、東京ディズニーリゾートの待ち時間ナビアプリもプリインストールされる。スマートフォンとしての機能・性能も十分で、1.7GHzクアッドコアCPU、64GBメモリー、4.7インチHD液晶を搭載する。カメラは1310万画素、OSはAndroid 4.2を搭載。2100mAhのバッテリーを搭載する。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、防水/防塵の各機能に対応する。

●らくらくスマートフォン2 F-08E
Xiに対応した、シニア層などが対象の「らくらくスマートフォン」の第2弾。ワンタッチダイヤルや大きな文字の見やすいメニューは踏襲し、機能・性能を高めた。画面は4.3インチへと大画面化しより見やすくなったほか、ボタンのような押した感覚がある「らくらくタッチパネル」も改良され、より快適な操作が可能になった。下り最大100MbpsのXiに対応したほか、CPUも1.7GHzのクアッドコアタイプへと性能アップした。カメラは810万画素、OSはAndroid 4.2、2100mAhのバッテリーを搭載する。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、防水/防塵の各機能に対応する。月額2980円で利用できるパケット定額サービス「Xiらくらくパケ・ホーダイ」を利用できる。

【報道発表資料】
2013夏モデルの11機種を開発・発売

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。