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クアルコムとルネサンス高校、通信制高校でタブレットを使った教育のプロジェクト

2013.05.16

Updated by Naohisa Iwamoto on May 16, 2013, 19:12 pm UTC

クアルコムは2013年5月16日、国内の通信制高校であるルネサンス高等学校とルネサンス豊田高等学校と共同で、同校の生徒1人に1台のタブレットを配布し学習に活用する「タブレット×デジタル教科書」プロジェクトを開始すると発表した。デジタル教材や動画を使ったオリジナルの教材を利用して、新しい学習スタイルを模索する。

プロジェクトを推進するのは、ワイヤレス通信技術を活用して地域社会の抱える課題を解決するクアルコムの企業市民活動「Wireless Reachイニシアチブ」。同イニシアチブは2011年から、ルネサンス高校と共同でスマートフォンを使った「スマートフォン× デジタル教科書」プロジェクトを実施してきた。今回は、スマートフォンよりも大画面で大量のテキストやグラフィックスが見やすいタブレットを利用する。学校でタブレットを利用した学習のトライアルでは、通信にWi-Fiを使った校内利用のケースが多い。今回はタブレットでも3GやLTEなどの通信サービスを利用することで、通信制高校に求められる「いつでもどこでも学習可能な環境」を実現する。ルネサンス高校は、このプロジェクトを利用して、今年度の全生徒約5000名にタブレットを配布する予定だ。

教材としては、特に英語学習の強化を目的として設計されたナショナル ジオグラフィック協会のデジタル教材を導入するほか、動画を使ったオリジナルの教材の導入も予定している。さらに、タブレット上で電子書籍リーダー・アプリを利用し、電子辞書で単語を調べ、さらに重要な単語やフレーズをメモしたり色付けしてハイライトしたりするといった活用法も考えられている。

同時に、ルネサンス高校が生徒に行ったアンケート調査の結果も明らかにした。常にスマートフォンかタブレットを使って学習している生徒は52.7%と過半数を占め、その利点として「いつでもどこでも使える利便性や起動の早さ」を挙げている。また、パソコンでの学習よりも、スマートフォンやタブレットを使った学習で学力向上につながっていると回答した生徒も半数以上の53.1%を占めた。モバイル機器を使った学習が、生徒の学力向上につながる可能性を示した。

【報道発表資料】
生徒1人1台タブレットと新しいデジタル教材の導入を クアルコムと発表(ルネサンス高等学校)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。