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日本語のワンクリック詐欺アプリ、Google Playで700個に--シマンテックが警告

2013.05.17

Updated by WirelessWire News編集部 on May 17, 2013, 18:49 pm JST

シマンテックは2013年5月17日、Google Playにおける日本語のワンクリック詐欺アプリが1月からの累計で700個を超えたと報告した。手口も複雑化しており、シマンテックはAndroid端末利用者に注意を喚起している。

▼ワンクリック詐欺のアプリ数と開発者数の推移(シマンテックの発表資料から)20130517_symantec001.png

シマンテックによると、詐欺アプリは2月末から急速に増え続け、4月下旬に500個を突破、5月中旬には700個に及んでいる。新しいアプリは日々公開されているといい、「Google Play にアプリを公開するために詐欺師たちは25ドルの登録料を払い、これまでにおよそ 4000ドルを費やしている」と指摘する。詐欺アプリはGoogle Playで発見されると削除されるが、詐欺師は別のアカウントで新しい詐欺アプリを公開する"イタチごっこ"となっている。特に、週末に公開された詐欺アプリの中には、100件を超えてダウンロードされるまで生き延びてしまうものもあるという。

シマンテックは、詐欺の手口も変化していると指摘する。通常は、クリック詐欺に誘い込むアダルト関連のサイトが表示されるが、新しい詐欺アプリではGoogleアカウントや電話番号などの個人情報を盗み出す悪質なアプリをダウンロードさせるサイトを表示する。また、詐欺師がアプリページの説明にアダルト関連のキーワードだけでなく、ランダムなキーワードを列挙するようになっていることも指摘。ターゲットがアダルトに興味をもつ人から、より一般の人に移り変わってきていると分析する。シマンテックでは、同社の製品などセキュリティーアプリをモバイルデバイスにインストールすることを推奨している。

【発表資料】
情報窃盗アプリのダウンロードを仕向ける Google Play 上の日本語ワンクリック詐欺

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