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アプリックス、健康機器などとスマホの通信で情報漏えいを防ぐ新モジュール

2013.08.28

Updated by Naohisa Iwamoto on August 28, 2013, 19:52 pm JST

アプリックスは2013年8月28日、スマートフォンと各種の機器間の近距離無線通信を実現するBluetoothモジュールに、セキュリティ機能を強化した新製品を開発したと発表した。Bluetooth Low Energyモジュール「Zeemote JM1-L2S」がそれで、暗号化によって通信の傍受を防ぐ。

開発の背景には、Bluetoothを使ってスマートフォンと連携する機器が増えていることがある。アプリックスでは、健康情報をクラウドサービスで活用する健康機器や、スマートフォンと連携する住宅設備などが無線で通信する際のセキュリティにぜい弱性があると指摘。現状では対応する通信機器があれば、機器の種類や利用状況などが第三者に簡単に判読されてしまう。そこで、これらの機器とスマートフォンを安全に無線で接続してプライバシーを守れるようにするためのBluetoothモジュールを開発した。

新開発のBluetooth Low Energyモジュール「Zeemote JM1-L2S」は、アプリックスが培ってきたセキュリティ関連の独自のソフトウェア技術と、米国の国立標準技術研究所(NIST)が認定した暗号化方式などを組み合わせて利用。データ通信の内容、ID、識別子などを暗号化して通信することで、無線区間での情報漏えいを防ぐ。また、電子認証にも対応し、ユーザーのなりすましや第三者による誤操作などを防止する。

【報道発表資料】
セキュリティを強化したBluetoothモジュールを開発 ~ スマホに繋がる健康機器や住宅設備の脆弱性を排除 ~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。