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初めてづくしのiPhone 5s&5c 発表会での注目ポイント

2013.09.12

Updated by Yuko Nonoshita on September 12, 2013, 17:00 pm JST

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米国時間で9月10日に行なわれたAppleの発表会は、iPhoneでは初めての2機種同時リリース、iOS初の大幅な仕様変更にスマートフォンでは初となる64bit対応、ドコモから初の発売、というように初めてづくしであった。中でも11日国内で行われた実機のハンズオンでは、これも初となるTouch IDでの指紋認証機能に注目が集まり、実際に体験してみることができた。

登録は設定画面から行なわれ、最大5件まで左右どの指でも登録できる。ガイダンスに従って何度かセンサーをタッチするだけで登録が完了するが、所要時間は登録する指やタイミングで個人差が出る。認証はスリープ状態からは軽くクリックが必要だが、画面が付いている状態ではタッチのみでOK。データはクラウド上ではなく端末内のみで保管されるということで、そうして認識率を高めている可能性もある。今のところセンサーの利用は起動以外にアプリのダウンロードや課金などに限定されるようで、基本的な操作は従来通りクリックで行うようになっている。

▼指紋認証は設定画面から行なわれ、ガイダンスに従って登録したい指でセンサーに何度か角度を変えながらふれると登録できる。
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iOS7ではiPhoneで初めての大幅なユーザーインターフェイスの変更となり、よく使用する設定機能をまとめた半透明のメニュー画面をディスプレイの下から上へのスワイプで素早く表示させられるなど、細かいところで使いやすさがよくなっている。

▼機内モードやWi-Fi、画面の明るさや音量など、よく使う設定機能だけを素早く画面に表示できるようになった。
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最も使用度が高いカメラも機能向上に力が入っている。手ブレ補正や顔検出機能といった基本機能に加え、他のアプリで提供されていたバーストモード(連続撮影)やリアルタイムでのフィルター加工ができ、アルバムのサムネイルサイズを自在に変化できるようになった。ムービーは3倍ズームとスローモーション撮影が加わり、両機能とも高画質での撮影が可能となっている。それらを、iOS7搭載デバイスを新規購入したユーザーに無料で提供されるiPhotoやiMovieと組み合わせて、編集加工すればiPhoneでプロ並の作品が制作できるという。

▼カメラとムービー機能はもはやプロの使用にも耐えられるほど向上させたという。
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▼細かいところではアンテナの強度表示が横並びのドットに変更された。
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今回の発表で感じたのは、Appleがいま力を入れているのはデバイス販売ではなく、iOSをプラットフォームとした数々のコンテンツビジネスだということだ。たとえば、18日のiOS7公開に合わせてUSではiTunes Radioのサービス開始を発表。最大13の4G LTE周波数帯への対応もその一つで、5sに搭載されたM7ではフィットネスアプリ市場を刺激し、この後のiWatch発売につなげていくつもりだろう。クックCEOは発表会で「iOSデバイスの累計出荷台数が10月に7億台に達し、世界で最もポピュラーになりつつある」としながらも、Androidに対抗するにはまだ十分でないと意識しており、今回iPhoneのラインナップを無料の4sとカラフルな5c、ハイスペックの4sとわかりやすくしたのもそのためだといえる。

▼3キャリアにつながった端末が横並びで展示され、報道陣からの注目も集中していた。
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日本では3強キャリアが揃い、ハンズオン機はアップルの標準アプリが搭載された状態で、キャリア毎の違いとしては唯一、標準ブラウザのSafariが立ち上げられた時に各キャリアのトップページが表示されるようになっているという。それ以外はアプリで提供される形になりそうだ。いずれにしても、iPhoneを通して3キャリアの価格戦略や通信品質の違いがよりシビアに比較され、5cの予約が始まる13日から激しい駆け引きが繰り広げられるのは間違いない。状況次第では各社の今後の戦略全体に影響を与える可能性もあり、しばらくはiPhoneを取り巻く動きから目が離せなさそうだ。

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野々下 裕子(ののした・ゆうこ)

フリーランスライター。大阪のマーケティング会社勤務を経て独立。主にデジタル業界を中心に国内外イベント取材やインタビュー記事の執筆を行うほか、本の企画編集や執筆、マーケティング業務なども手掛ける。掲載媒体に「月刊journalism」「DIME」「CNET Japan」「WIRED Japan」ほか。著書に『ロンドンオリンピックでソーシャルメディアはどう使われたのか』などがある。