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シンプルな自転車ナビ

2013.09.20

Updated by Kenji Nobukuni on September 20, 2013, 12:30 pm UTC

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アメリカのカーナビは車上狙いをその気にさせないくらい小さくてシンプルで、次に曲がるのは右か左かくらいしか教えてくれなくても十分に役に立つ。最近ではスマートフォンの画面を活用するタイプもある。自動車であればシートに腰かけているので視野が広いが、自転車では前傾姿勢だし、シティサイクル(いわゆるママチャリ)であってもハンドルが視線のかなり下にあるので、自転車用のナビを注視しながら運転するのは危険だ。チラチラ見るしかない。

クラウドファンディングで資金調達したハンマーヘッド(Hammerhead)は、その名の通りハンマーの頭のようなT字型をしていて、自転車のハンドルの中央部から前に突き出すように装着する。Tの横棒が左右に拡がるようにする。ここにはLEDライトが仕込まれていて、光で曲がる時と方向を示す。光るライトの数で曲がり角までの距離などを大まかに知らせるようになっているのだ。

75ドルのハンマーヘッドは単体では使えない。目的地などの設定はiOSまたはAndroidのデバイスで行い、デバイス側がGPSを使って位置を検出して曲がる方向などの情報をハンマーヘッドにBluetoothで送信する。マイクロUSBで充電するハンマーヘッドのバッテリーは20時間。iPhoneがハンマーヘッドを操作し続けられる時間は5時間程度のようだ。道路上に危険物があった場合などはハンマーヘッドのボタンを押しておくと、ハンマーヘッドを使っている別のユーザに警告が出るようになる機能や、別のユーザとサイクリング中に出会えるようにナビゲートしてくれる機能もある。クラウドソーシングで危険な道や意外な近道など、自転車ならではのナビゲーション用マップを進化させようという考えのようだ。

せっかく自転車用なのでダイナモ(タイヤの回転を利用する発電機)を取り付けて給電しながら使えばもっと長い時間利用できるし、サイクリングが終わったらiPhoneがバッテリー切れという事態が避けられるかも知れない。

【参照情報】
Hammerhead のDragon Innovation(クラウドファンディング)のページ
Hammerhead bike navigator simplifies adventurous rides
Hammerhead LED-based bike navigation keeps you on the righteous paths (video)

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来