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東南アジア編(3) カンボジアで存在感のある中国、韓国企業と日本

2013.12.21

Updated by Hitoshi Sato on December 21, 2013, 10:00 am JST

存在感のある中国、韓国企業と日本

カンボジア人は非常に親日的であることから日本は好きで、カンボジアにおいてもいくつかの日本の情報通信関連企業も進出はしているが、それほど目立ってはいない。Huaweiやサムスンといった中国や韓国のお馴染の企業も多く進出している。

▼カンボジアにおける最近の日本の情報通信関連企業の動き
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(各種公開情報を元に作成)

▼カンボジアにおける最近の中国、韓国の情報通信関連企業の動き
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(各種公開情報を元に作成)

中国、韓国ともに直行便があるので、ビジネスでも観光でも人の往来は日本よりも多いだろう。しかしカンボジア人としては情報通信分野に関してメーカーやブランドがどこの国かに対する執着心や選好はそれほど強くはないだろう。

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あらゆるところにある基地局、ケーブル、電線

携帯電話の基地局はあらゆるところにある。たまに景観を害しているのではないだろうか、と思うような風景に遭遇することもある。ネットワーク(基地局)の鉄塔は複数の通信事業者で共有している。また、町のあらゆるところでケーブルや電線が無造作にまかれており、スコールで飛ばされることもある。これらも今後は改善されていくことだろう。日本での経験が活かせることがあるかもしれない。

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。