中国政府公認の「COS」発表 - 米国製2大モバイルOSへの依存脱却を目指す
2014.01.20
Updated by WirelessWire News編集部 on January 20, 2014, 14:11 pm JST
2014.01.20
Updated by WirelessWire News編集部 on January 20, 2014, 14:11 pm JST
中国政府主導で開発されたLinuxベースの新OS「COS」(China Operating System)が現地時間15日に発表された。米国製2大モバイルOSへの依存脱却を目指す新たな試みとされている。
中国ではこれまで、携帯通信市場1位のチャイナ・モバイルがAndroidベースの「Ophone OS」をリリースした例や、Eコマース最大手のアリババ(Alibaba)が「Aliyun OS」を投入した例があったが、いずれも十分なシェアを確保することはできていないとされている。
新しいCOSは、シャンハイ・リャントン(上海聯通)とISCAS(Institute of Software at the Chinese Academy of Sciences、中国科学院ソフトウェア研究所)が共同開発したもので、中国政府が開発資金を提供。同OSは、PCやスマートフォン、タブレット、セットトップボックスなどに利用でき、HTML5で書かれたアプリケーションにも対応するという。
ISCASの関係者は、UbuntuやAndroidといったオープンソースのOSプラットフォームにはセキュリティ面の懸念があるとし、COSではそうした問題を回避するべく、ほぼすべてを独自に開発したとしている。それに対し、中国国内のオンラインユーザーからはCOSのUIがAndroidのそれに酷似しているとの指摘も出ており、専用のオンライン・ストアから配布される対応アプリの品揃えについても、10万種類のアプリが準備されているとする開発元の主張に対して疑問の声も上がっているという。
【参照情報】
・China reveals own mobile operating system - ZDNet
・China reveals COS: a government-approved operating system designed to break the monopoly of foreign software - Engadget
・China's own mobile OS has been revealed, and it looks a lot like Android - Tech In Asia
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