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これは夢に違いない

2014.02.20

Updated by Kenji Nobukuni on February 20, 2014, 22:00 pm JST

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眠っている間に見る夢の中で、自分でこれが夢だと自覚しながら見ている夢を明晰夢(lucid dream)と呼ぶそうで、これをたびたび見る人は夢を自分の意志で自在にコントロールできると主張するらしい。ウェアラブル・デバイスの力を使って、明晰夢を見やすくしようというのが、iWinks(カリフォルニア州サンディエゴ)のオーロラ(Aurora)だ。

ヘッドバンドを頭に巻いて眠ると脳波から睡眠のステージを検出、加速度センサーで浅い眠りか覚醒しているかを弁別して、レム睡眠中ならヘッドバンドのLEDライトを点滅させ、弱い音を出すことで、眠っている人の夢の中に明かりと音を登場させて、夢を見ていることを自覚させるという。夢を見ていると自覚できれば、それから先は自分の意志で、夢を導いていくことも可能になるらしい。

オーロラはクラウドファンディングのKickstarterで資金調達に成功しており、予約販売中。価格は175ドル(予約販売価格)。最初の出荷時期は2014年6月とされている。

同様の製品が昨年、Kickstarterで資金調達をしようとしたことがある。モントリオールのGXP Technologies社のLuciもヘッドバンドで脳波からレム睡眠を検出し、こちらはイヤホンから眠っている人に音声で知らせるというもの。こちらはプロトタイプの写真が偽造ではないかとの疑いがかかり、結果的にプロジェクトがキャンセルされてしまっている。
明晰夢をコントロールできるようになれば、夢で空を飛んだり、会いたい人に会えたりが思いのままになるそうだ。

【参照情報】
iWinksのウェブサイト
オーロラのKickstarterのページ
LuciのKickstarterのページ

※修正履歴
2/21 17:20 オーロラの価格を当初「1995ドル」としておりましたが、正しくは175ドルでした。お詫びして訂正いたします。(本文は修正済み)

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来