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ノキア、Androidベースの「Nokia X」を発表しMWC会場で展示

2014.02.25

Updated by Naohisa Iwamoto on February 25, 2014, 09:43 am JST

フィンランドのノキアは現地時間の2014年2月24日、バルセロナで開催中のMobile World Congress 2014(MWC 2014)に合わせて「Nokia X」シリーズのスマートフォンを発表し、ノキアのブースに出展している。「next billion」(次の10億人)をターゲットにした新興国市場向けの製品との位置づけだ。

▼ノキアのブースの最前面に大きく作られたNokia Xの展示20140224_nokiaX001.jpg

Nokia Xは、同社のLumiaシリーズが採用するWindows Phoneではなく、Androidベースの「Nokia X Software Platform」を採用する。ノキアストアからAndroidアプリをダウンロードして利用できるほか、ノキアが提供する地図サービスなどのサービスや、マイクロソフトが提供するSkypeやOneDriveなどのサービスを統合して利用できる。ユーザーインタフェースはWindows Phoneに似たタイル状のもので、好みで大きさや位置を入れ替えられる。

▼左が4インチのNokia X、右が5インチのNokia XL20140224_nokiaX002.jpg

製品は3モデルを用意する。入門者向けの「Nokia X」と「Nokia X+」は4インチの液晶を搭載し、CPUにはクアルコムのSnapdragon(1GHz デュアルコア)を採用する。カメラは背面に300万画素タイプを搭載する。Nokia Xは512MBのメモリーを搭載するのに対して、Nokia X+は768MBのメモリーと4GBのmicroSDカードを内蔵する点が異なる。「Nokia XL」は上級モデルで、5インチのディスプレイ、CPUにはクアルコムのSnapdragon(1GHz デュアルコア)、500万画素背面カメラ/200万画素前面カメラを搭載。メモリーは768MBとなる。いずれもデュアルSIMに対応する。

▼Androidとは異なるタイル状のインタフェースを採用する20140224_nokiaX003.jpg

価格はNokia Xが89ユーロ、Nokia X+が99ユーロ、Nokia XLが109ユーロ。Nokia Xは今後すぐにアジア太平洋地域、ヨーロッパ、インド、ラテンアメリカ、中東、アフリカなどで発売する予定。その後、第2四半期にNokia X+とNokia XLを発売する。いずれもビビッドな6色のカラーを用意し、これから初めてスマートフォンを手にするユーザー層へアピールする。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。