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アップル対サムスンの米特許権裁判始まる - アップル、20億ドルの賠償金支払いを要求

2014.04.02

Updated by WirelessWire News編集部 on April 2, 2014, 15:47 pm JST

モバイル端末関連の知的財産権侵害をめぐって多くの訴訟を争ってきたアップル(Apple)とサムスン(Samsung)の新たな裁判が、米国時間1日にカリフォルニア州サンノゼの連邦地裁で開始された。

この日は両社による冒頭陳述が行われたが、そのなかでアップル側の弁護団は同社の特許を侵害した疑いのあるサムスン製スマートフォンやタブレットの販売台数を計3700万台以上としたうえで、合計で約20億ドルの賠償金支払いを求めたという。また、サムスンが特許侵害を知りながら当該技術を自社製品に採用したことを証明するサムスンの内部文書を提出する用意もあると述べたという。

いっぽう、サムスン側の弁護団は、同社のスマートフォンにグーグル(Google)のAndroid OSが搭載されている点を強調し、サムスンによる特許侵害をアップルが主張している複数の機能について、もともとはグーグルが開発したものなどと主張したという。

今回の裁判で、アップルは「Galaxy S3」などを含むサムスン製端末10機種がアップルの保有する5つの特許を侵害していると主張し、損害賠償ならびに当該製品の販売差し止めを求めている。それに対してサムスンは、「iPhone 5」など9機種のアップル製端末がサムスンの2つの特許を侵害しているとして、690万ドルの賠償金支払いを求めている。

2012年に行われた両社の裁判では、アップル側の主張を認める陪審員の判断が下され、サムスンに対して約1億ドルの賠償金支払いが命じられていた(後に9億3000万ドルに減額)。ただし、サムスンの当該製品の販売差し止めを求めていたアップル側の要求は裁判を担当したルーシー・コウ(Lucy Koh)によって却下されていた。

【参照情報】
Samsung Says $2 Billion Apple Suit Is Attack on Android - Bloomberg
Apple again seeks decisive U.S. court ruling against Samsung - Reuters
Apple seeking damages of $2B in new trial, Samsung says claims are 'gross exaggeration' - Apple Insider

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