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無理なく払えるインターネット

2014.04.24

Updated by Kenji Nobukuni on April 24, 2014, 16:00 pm JST

A4AI
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A4AIは2013年に設立された団体で、Alliance for Affordable Internetの名称が示すように、無理なく払える料金のインターネット・アクセスを主に途上国の人々に届けることを目的にしている。4月になってモザンビーク政府が契約を交わし、ナイジェリア、ガーナに続き三番目の参加国となった。

エントリーレベルのインターネットへのアクセス、つまり、それほど高速広帯域ではないアクセスであれば、固定あるいはモバイルで、その国の平均月収の5パーセント以下の料金で手に入れることができるようにしようという取り組みで、A4AIのメンバーにはグーグルやUSAIDなどのファウンダー、シスコ、アルカテル・ルーセント、エリクソン、インテル、マイクロソフト、ヤフーなどの民間企業のほか、政府公共機関、学術機関など50以上の組織が入っている。

A4AIの手法は、寄付や資金投入によって安価なインターネット・アクセスを外から持ち込むのではなく、政府機関に働きかけて、政策や規制を変えさせるというもの。市場が独占されていたり、インターネットの普及を妨げるような政策が存在していたりすれば、最新技術を持ち込んでも無駄という考え方のようだ。

A4AIの事務局はワシントンDCにあり、ウェブの生みの親であるTim Berners-Lee氏が2009年に立ち上げたワールドワイドウェブ・ファウンデーションが務めている。平均月収の5パーセント以下というA4AIのゴールは、国連のブロードバンド委員会の目標でもある。併せてすべての国におけるインターネット普及率を40パーセント以上にすることも目標にしている。

【参照情報】
A4AIのウェブサイト
Mozambique joins A4AI
Fight to lower cost of Internet access in Africa

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来