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中国メーカーOPPOも狙うインド市場

2014.04.25

Updated by Hitoshi Sato on April 25, 2014, 08:54 am JST

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Image by Luc Forsyth (CC-BY-SA)

中国メーカーOPPOがスマートフォン「OPPO Find 7」を2014年5月からインド市場で投入すると報じられた。約34,500ルピー(約58,000円)で販売する予定である。ハイエンドのフラグシップ端末である。

同社は、2014年初頭にインド市場に「OPPO N1」でインド市場に進出し、現在までに「OPPO R1」、「OPPO Find 5」、「OPPO Neo」の販売を行っている。そして2014年中には10機種のスマートフォンをインド市場において展開する予定である。競争激しいインド市場でOPPOは「アフターセールス」(販売後)のサポートとそのネットワークを強化することによって顧客満足度の高いメーカーとしてインド市場で戦っていく予定である。

OPPOはタイをはじめとした東南アジア市場でも人気が高い。(参考:タイで台頭するOPPOのスマートフォン)OPPOはインドにおいてもタイや東南アジアでの躍進と同様に成功できると強い自信を覗かせている。

インド市場ではまだまだフィーチャーフォンの方が出荷台数も多く、今後スマートフォンの飛躍的な成長が期待できることから、インドの地元メーカー、グローバルメーカー、中国メーカーが相次いで参入している。OPPOは中国メーカーであるが、OPPOだけに限らずインドや世界で普及している中国メーカーの端末に中国の雰囲気は感じない。グローバルメーカーと遜色ない品質、デザインで市場に投入されている。

東南アジアを中心にブランドを確立してきたOPPOであるが、「アフターセールス」のサポートを武器にしてインド市場でも同様にその勢いを維持できるのだろうか、注目である。

▼インド市場における携帯電話出荷総数とスマートフォンの内訳
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(IDC発表資料を元に筆者作成)

▼2013年第4四半期のインド市場でのスマートフォン出荷メーカー別ランキング
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(IDC発表資料を元に筆者作成)20140312-5

【参考動画】OPPOのインドでのテレビCM

▼OPPOがインドで販売しているスマートフォンのラインナップ
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【参照情報】
OPPO India
Oppo Find 7 with Quad-HD display to be launched in India by mid-2014
OPPO Find 7 to be launched by mid- 2014

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。