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NHK、8Kスーパーハイビジョンによる2014 FIFA ワールドカップのパブリックビューイングを国内4会場で実施

2014.05.15

Updated by Asako Itagaki on 5月 15, 2014, 17:20 pm JST

NHKは、ブラジルで開催される「2014 FIFA ワールドカップ ブラジル」の8Kスーパーハイビジョンによるライブパブリックビューイングを国内4会場で実施する。「日本×コートジボワール戦」「日本×ギリシャ戦」「決勝戦」を含む最大9試合をFIFAと共同制作する。参加には事前申し込みが必要(各会場の申込等詳細(NHK))。なお、ライブ時間以外には、これまで制作した8Kコンテンツなども上映する予定。

【日本国内4会場】
イオンシネマ 港北ニュータウン <横浜市都筑区>
芝浦工業大学豊洲キャンパス <東京都江東区>
グランフロント大阪 ナレッジシアター <大阪市北区>
ときわホール(アスティとくしま) <徳島市山城町>

また、現地ブラジルでも3会場でライブパブリックビューイングを実施する。

【現地ブラジル3会場】
RNP(Rede Nacional de Ensino e Pesquisa)講堂 <リオデジャネイロ市内>
※TVGlobo&RNPとの共同開催
FIFAオフィシャルホテル(Sofitel Hotel)<コパカバーナ>
IBC(国際放送センター)

8Kコンテンツの伝送には国際共用IP網を使用

今回のパブリックビューイングの映像転送は、NTTが国際共用IP網を用いた8Kスーパーハイビジョンのライブ映像伝送の実証実験として行うもの。NTTの研究開発用テストベッドネットワーク「GEMnet2」、国立情報学研究所の学術情報ネットワーク「SINET4」、米国の「Internet2」、中南米の「RedCLARA」、ブラジルの「RNP」を相互接続することにより、ブラジルから日本まで2つの伝送ルートによる実験網を構築し、2つのルートを併用してデータを伝送するマルチパス伝送を行う。これにより、ネットワーク内のどこか1か所でトラブルが発生した場合も、もう一方のルートで伝送された映像データをそのまま利用することができるため、信頼性の高い伝送を行うことが可能になる。

▼国際研究教育ネットワークの接続構成(NTT 報道発表資料より)
201405151730-1.jpg

今回の伝送では、NTTが開発したパケット伝送用誤り訂正符号「FireFort-LDGM符号」を適用することにより、輻輳などの影響でパケットロスが発生した場合も8Kスーパーハイビジョンの映像を途切れることなく伝送が可能。現在、NTTでは国際標準の次世代メディアトランスポートMMT(MPEG Media Transport)の誤り訂正符号として、FireFort-LDGM符号の国際標準提案を行っており、今回はFireFort-LDGM符号をMMTに組み込んだ世界で初めての実証実験となる。

【報道発表資料】
◆2014 FIFA ワールドカップ ブラジル【ライブパブリックビューイングを実施】 (NHK INFORMATION「技術情報」)
NHK主催の8Kスーパーハイビジョンによる2014 FIFA ワールドカップ ブラジルのパブリックビューイングにNTTが開発したブラジル-日本間(約1万8,000km)の安定・高信頼なIP伝送技術を提供(NTT)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。