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ケイ・オプティコム、au回線を使ったモバイルサービス「mineo」を全国で開始、スマホセットも

2014.05.15

Updated by Naohisa Iwamoto on May 15, 2014, 16:59 pm JST

近畿地方で通信事業を展開するケイ・オプティコムは2014年5月15日、KDDIのネットワークを利用したモバイルサービス「mineo」を6月3日から全国で提供すると発表した。LTEによる高速データ通信だけの利用ならば月額980円(税抜き、以下同)、音声通話付きでスマートフォン「DIGNO M」(京セラ製)とセットにしても月額3590円から利用できる。

▼モバイルサービス「mineo」を発表するケイ・オプティコムの藤野隆雄社長20140515_mineo001.jpg

ケイ・オプティコムは近畿圏で光ファイバーによるブロードバンドサービス「eo光」などが順調に推移しているが、固定通信事業と並ぶ「将来の柱を育てておきたい」(ケイ・オプティコムの藤野隆雄社長)ことから、モバイルサービスに乗り出す。MVNO各社によるサービスの広がりで、低料金のサービスの認知度は高まっているが、「使いやすく、安心できるサービスは少ないため、MVNOの契約数は移動体通信の1割にも満たない。ケイ・オプティコムはmineoで安心して低料金で使えるスマートフォンを提供していく」(藤野社長)と、サービスの位置づけを語った。

mineoは、KDDIのネットワークのMVNOとして提供する。利用するのは、データ通信が800MHz帯のプラチナバンドを含む「au 4G LTE」、音声通話が3G回線となる。低料金SIMを提供するMVNOのほとんどがNTTドコモのネットワークを借りているのに対して、KDDIのネットワークを借りた理由としては、「MVNOの選択肢を広げることと、先行者がいないKDDIのMVNOの希少価値を提供すること」(同社 モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏)という。3Gによるデータ通信には対応しない。

データ通信だけに絞った「シングルタイプ」は月額基本料金の980円で、1GBまでの高速データ通信が可能。1GBを超えた部分に関しては200kbpsに速度制限がかかる。100MB当たり150円の支払い、高速データ通信を追加利用することも可能だ。制限を超えた際の高速データ通信利用の追加のチャージは、競合サービスよりも低料金に抑えることで利用者の利便性を確保したい考えだ。

データ通信に加えて、「090」「080」などの携帯電話番号を使った音声通話が可能な「デュアルタイプ」は、月額基本料金に610円を追加し、合計月額1590円で利用できる。MNP(携帯電話番号ポータビリティー)にも対応する。通話料金は30秒ごとに20円と標準的。このほか、契約者には同社が提供する050通話アプリ「LaLa Call」を無料で提供し、固定電話あてで3分ごとに8円などといった低料金の通話も可能にした。

▼「DIGNO M」とのセットも提供。端末価格は4万8000円で、24カ月の分割支払いも可能20140515_mineo002.jpg

スマートフォンとの同時購入も可能。サービス開始時点では京セラ製の「DIGNO M」をセット端末として提供する。DIGNO Mの提供価格は一括支払いで4万8000円、24カ月の分割支払いで月額2000円となる。DIGNO Mと音声通話付きのサービス(デュアルタイプ)を利用した場合、月額3590円でスマートフォンを利用できる。月額3000円を切る"格安スマホ"が話題を呼んでいる中での月額3590円のセット提供について藤野社長は、「海外製や型落ちモデルではなく、フル機能のスマートフォンが利用できることに価値を見出して欲しい。高品質なサービスをリーズナブルに提供するのがケイ・オプティコムの考え」と語る。一方、今後は提供するスマートフォンの種類を増やす考えもあり、高機能なタイプと、機能を絞った低価格の端末の2方面に展開するともコメントした。

販売は同社のWebサイトで行う。5月15日から予約を受け付け、6月3日に提供を開始する。先行予約キャンペーンとして、スマートフォンとの「端末セット」を予約した先着1000人までは、24カ月分の月額基本料金(980円)を割り引く。また、「SIMのみ」のサービスを提供開始までに予約したすべての人に対して、6カ月分の基本料金を割り引く。先着1000人のキャンペーン内で予約した利用者は、端末セットのデュアルタイプを24カ月にわたって2610円で利用できる。

▼キャンペーンが適用されれば、スマートフォンとのセットで月額2610円で利用が可能20140515_mineo003.jpg

【報道発表資料】
高速LTE、音声通話、スマホが低価格でそろう「mineo(マイネオ)」の提供開始について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。