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ドイツ政府、ベライゾンとの契約を打ち切り - NSA監視活動への懸念が影響

2014.06.27

Updated by WirelessWire News編集部 on June 27, 2014, 12:32 pm JST

ドイツ政府は現地時間27日、同政府が2015年まで結んでいたベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications:以下、ベライゾン)との通信関連の契約を打ち切ることにしたと発表。米国家安全保障局(NSA)による広範なデータ収集を懸念した結果と見られている。

NSAや英GCHQによる諜報・監視活動に関しては、世界中の携帯電話やネットワーク、ウェブサービスなどの多岐にわたる情報収集が行われてきたことがこれまでに明らかになっている。またこれに関連して、ベライゾンが米オバマ政権の指示にもとづき、数百万人分の携帯電話の利用履歴などのデータをNSAに引き渡していたことも明らかになっていた。いっぽうドイツでは、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の携帯電話が長年にわたって盗聴されていたとする話も報じられていた。そうしたなかで、ドイツと米国の両政府は相互にスパイ活動を禁止する協定の締結を目指していたが、合意には至っていなかった。

ドイツ政府は現在、政府機関で利用する通信システムの全面的な改変に取り組んでおり、今回の契約解除はこれに関連する動きのひとつとされる。なお、インターネットや電話などベライゾンがこれまで同政府に提供していたサービスについては、ドイツテレコム(Deutsche Telekom AG)が2015年まで引き継ぐことになるという。

NSAによる広範なデータ収集の問題では、欧州各国を結ぶ専用通信ネットワークの構築・展開計画など、欧州を中心に情報セキュリティを向上させるための協議が進んでいる。また、グーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)などの企業についても問題視されており、欧州で活動する米国企業に大きな影響が出始めているとされれている。

【参照情報】
German Government to End Verizon Contract Citing NSA Concern - Bloomberg
German government cancels Verizon contract in wake of U.S. spying row - Reuters
German Government Ends Verizon Contract - WSJ

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