アップルが今秋に発表・発売が見込まれる新型iPhone（「iPhone 6」）の投入に合わせて、一般的な買い物にも利用できるモバイル決済サービスを提供する可能性があるという。米国時間23日にThe Informationが報じている。

The Informationによれば、アップルがこのモバイル決済サービスを今秋にもリリースする可能性があり、同社はすでに複数のクレジットカード会社と交渉を進めているという。また、交渉相手のうちビザ（Visa）については、すでにアップルとの合意に至っているとされている。

このほか、新たなiPhoneでは「secure element」と呼ばれるハードウェアが組み込まれ、ユーザーの決済関連の認証情報など重要なデータを保存できるようになるという。またアップルでは、このモバイル決済システムを携帯通信事業者各社からの影響に左右されないものにすることを目指しているという。

アップルはすでに「iPhone 5s」に搭載した指紋認証機能を使って、同社のサービスで利用できる（iTunes App Storeでのアプリ購入など）決済の仕組みを提供している。

9to5Macブログによると、アップルがモバイル決済関連分野の人材採用を進めながら、iTunesベースのiPhone用決済サービスの開発を進めているという話が数ヶ月前から報じられていたという。同ブログでは、ビザの元幹部やJPモルガン（J.P.Morgan）系のモバイル決済会社の元幹部も最近アップルに加わっていたとしている。

【参照情報】
・Apple reportedly discussing mobile wallet plans with credit card companies, may launch with iPhone 6 - 9to5 Mac
・Apple Is Working On A Way To Pay For Stuff With Your iPhone, And It Could Launch This Year - Business Insider
・Apple's Mobile Wallet Talks Heat Up - The Information