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テキストメッセージで緊急通報

2014.08.19

Updated by Kenji Nobukuni on August 19, 2014, 17:00 pm UTC

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(cc) Image by Alex

911はアメリカなどで緊急通報用に使われる電話番号で、日本の110番(警察)と119番(救急・消防)を合わせたものだが、AT&Tなどモバイル主要4キャリアは2012年に自社のテキストメッセージ(SMS)から911へ通報が可能なシステムの構築に合意し、今年の5月までに実装を終えている。テキスト・トゥ・911(text-to-911)と呼ばれるこの機能だが、聴覚や発声に課題のある人や、災害や怪我の状態によって声での通報が困難な人にとって、テキストでの通報が命を救うこともある。

8月8日になってFCCは、中小規模キャリアや独立系のテキストメッセージ用アプリ開発会社に対しても911対応を年末までに行う要求を発表した。米国内の携帯電話番号を使ってテキストメッセージを送受するサービスやアプリを提供している事業者が対象。現在、テキスト・トゥ・911は提供地域が限定的で、16の州の主に都市部がカバーされているに過ぎないそうだ。緊急通報センターの数で言うと100を少し超えた程度だが、今後は増えていくものと思われる。

携帯からの音声での緊急通報では、位置情報を緊急通報センターに通知する機能が必須となっているが、例えばローミング時にテキスト・トゥ・911を使った場合に位置情報を届けることを義務付けるかなど、今後のルール作りについてFCCはパブリック・コメントの募集も行っている。

【参照情報】
FCCのプレスリリース
FCC rule requires wireless carriers to provide text-to-911 service by the end of the year
FCC sets year-end deadline for text-to-911 for carriers, but call centers lag behind

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来