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ケイ・オプティコム、ランナーのメガネ型端末に情報を配信する「グラッソン」を開発、大阪マラソンで実験

2014.09.19

Updated by Naohisa Iwamoto on September 19, 2014, 20:13 pm JST

ケイ・オプティコムは2014年9月19日、マラソンランナーが装着したメガネ型ウエアラブル端末に情報を自動的に配信するアプリケーション「グラッソン」(Glassthon)を開発したと発表した。走行タイムなどの情報や応援メッセージ、コース沿道周辺の観光情報などをランナーのメガネ型ウエアラブル端末に表示できる。

ケイ・オプティコムでは、マラソン競技情報を提供する「ランナーズ・アイ」や、マラソントレーニングをサポートする「ハシログ」といったアプリを提供済み。グラッソンはこれらの仕組みを使いながら、メガネ型ウエアラブル端末に情報を提供する。

グラッソンの機能はおもに3つ。1つはマラソン関連情報の配信で、ランナーズ・アイの情報を元にした5kmごとの「通過時刻」「ネットタイム」「グロスタイム」「区間タイム」「通過時の順位」のほか、ハシログの情報を元にした1kmごとの走行時間や平均速度、消費カロリーなどの走行データを表示できる。2つ目は応援メッセージの配信で、「ランナーズ・アイ」に登録した応援メッセージなどをメガネ型ウエアラブル端末に表示して、ランナーを応援する。3つ目はコース沿道の周辺情報の配信。ACCESSが提供するBeacon対応のコンテンツ配信ソリューション「ACCESS Beacon Framework」を採用し、Beaconの設置ポイントを通過するときに周辺の観光情報やトイレ情報を配信する。具体的には、スマートフォンに配信された情報を、Bluetoothでメガネ型ウエアラブル端末に転送して表示させる。

実験は、10月26日に開催される大阪マラソン2014で実施する。端末にはソニーが発表したばかりのメガネ型端末「SmartEyeglass」を利用。ウエアラブルデバイスの第一人者である神戸大学塚本昌彦教授や、タレントの檜垣さゆりさんなどが、SmartEyeglassを装着してフルマラソンに参加する。

【報道発表資料】
国内初!メガネ型ウエアラブル端末を活用したランナーへの情報配信実証実験について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。