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ソフトバンク、iPhoneやiPadで放射線を測れる測定器を発売

2012.12.20

Updated by Naohisa Iwamoto on December 20, 2012, 17:15 pm JST

ソフトバンクBBは2012年12月20日、iPhoneなどで使えるガイガーカウンター(放射線測定器)を発売すると発表した。同日からSoftBank SELECTIONオンラインショップで提供を開始する。

提供を開始するのは、iPhoneなどで放射線量を測定できる小型ガイガーカウンターの「Pocket Geiger Type4」と、放射性セシウムの簡易スクリーニングに特化したiPad用簡易スペクトロメトリー「iMetry」の2機種。オンラインショップ価格は、Pocket Geiger Type4が6450円、iMetryが4万9800円。

Pocket Geiger Type4(リンクスインターナショナル製)は、約2分の高速高精度測定を実現した放射線測定器。iPhone/iPad/iPod touchのイヤホンジャックに挿し込み、簡単な操作で空間線量を測定できる。イヤホンジャックからケーブルにより音波給電が可能で、電源が不要。専用アプリ「ポケットガイガーLite」(無料版)または「ポケットガイガーPro」(有料版)をインストールして使う。対応機種は、iPhone 5、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、iPad(第4世代、第3世代)、iPad 2、iPad、iPad mini、iPod touch(第5世代、第4世代、第3世代32GB/64GBモデル)。

iMetry(仁木工芸製)は、特定の放射線の強度を測定するスペクトロメトリーの装置。半導体+CsI(Tl)シンチレーター方式の高感度センサーを採用し、セシウム134、137(134Cs/137Cs)の線量を測定する。iPadに専用アプリをインストールして利用する。iPadのイヤホンジャックにつないで利用する。こちらは、放射線量や放射性物質などに一定の知識を持っている人向けの製品とのこと。対応機種は、iPad(第4世代、第3世代)、iPad 2、iPad、iPad mini。

これらの製品は、Twitter上の「iPhone用の放射線測定デバイスがあったらいいですね」という声に対して、ソフトバンクグループ代表の孫 正義氏が「やりましょう」と答えたことがきっかけで製品化されたという。

【報道発表資料】
SoftBank SELECTION、iPhone/iPadで使えるガイガーカウンター(放射線測定器)を販売開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。