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HKT48指原の新書「逆転力 ~ピンチを待て~」の名言

2014.09.05

Updated by Hitoshi Sato on September 5, 2014, 06:47 am JST

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写真提供:福岡市

HKT48指原莉乃の著書「逆転力 ~ピンチを待て~」が2014年8月、講談社から発売された。初版5万部と好調で、8月14日には2万部の重版が決定した人気ぶりである。また2014年8月25日付オリコン"本"ランキング(集計期間8月11日~17日)の「新書部門」「タレント本部門」「自己啓発書部門」で1位を獲得し、"ジャンル別3冠"を達成し、BOOK(総合)部門の5位にランクインした。

指原なんて知らないという人も多いかもしれないが、「自己啓発書部門」でも1位にランクインしており、働く人々へのメッセージ本としても受け入れられているのだろう。

もともとAKB48に所属しておりHKT48に移籍した波乱万丈な経歴で、人生の酸いも甘いも全て経験してきたかのような21歳のアイドルのコメントにハッとさせられる人も多いのではないだろうか。同書の中から指原の名言をいくつか紹介したい。

「気にしすぎるな。そこじゃない」
「そこ」にいたら負けちゃうんだから、他の道を探すしかない。
自分なりの武器をひとつ見つけて、鍛え上げて、その武器で戦う。それしかないんです。
(P51)

「自分なりの武器」、何か持っていますか?その武器で戦っていかなくてはいけない。その武器は人によって異なるし、その都度変わっていく。どのような状況においても「自分なりの武器」があれば、戦える。でもその「武器」が見つけられずに、もがいている人が多い。

プライドなんて捨てたほうが、いろいろ得だと思います。「なんで私がこんなこと。やりたくないよ」と思う仕事はいっぱいあるけど、やるかやらないかなら、やったほうが得です。(中略)そもそも「どうしよう」と言っている時間がもったいない。悩む時間はなるべくコンパクトにする。(P61)

自分のコンプレックスなところを「恥ずかしい」と思っているから、グサッときて傷ついちゃうんだと思うんです。だったら、「恥ずかしい」という気持ちを捨てる。(P63)

人やビジネスの成長や進歩を阻害するのは「つまらないプライド」。そんなことわかっている大人も多いはず。それでも「捨てたくても、捨てられないプライドと過去の栄光」に固執してしまい、前には進めない人も多いのではないか。悩むことは時間の無駄。指原にみたいに割り切って考えられないから、悩んでしまうんだが。

ネガティブなことを、人前で口にするのはよくないと思います。周りをネガティブな雰囲気にしてしまうし、その雰囲気が、自分に返って来ちゃうから。(P79)

ネガティブな発言する人、避難や批判ばかりして建設的なことを言わない人は無視するのが一番。そしてネガティブな発言は「天に吐いた唾」と同じで必ず自分に返ってくるものだ。

人がグチってる時は、好感度を上げるチャンスだったりします。人のグチってつい同調しちゃいやすいじゃないですか。そういう時こそ同調せずに、いい人っぽいことを言う!もちろん、わざわざ本心とは違うことを言う必要はないんですが。(P110)

指原のように世渡り上手になれなくて悩んでいる人も多いだろう。「人のグチに同調しない」って案外簡単なようで難しい。「いい人っぽいコメント」なんてすぐには出てこない。

偉すぎる人って、心が広いんです。(中略)でも、中途半端に偉い人って、ちょっとの無礼がムカつくんです。ちょっとの無礼に敏感なんですよ。だからなるべく低姿勢でいく。ここと間違ったらまずいです。(P122)

たしかにその通りである。「偉すぎる」というか、「何かに突出して、自分に信念がある人」は心が広いし、強い。「ちょっとの無礼でムカつく」のは「中途半端に偉い人」でなくて、「自分に自信がない人」。そういう人にはなりたくない。

後輩たちに媚びるような態度はやめようと決めました。
具体的に言うと、私に話しかけてこない子には、わざわざこちらから話しかけて機嫌を伺うようなことはしない。
(P127)

「ガキに媚びない大人」は格好いい。何もこちらから後輩、ガキに話しかけて、媚びる必要はない。

話題がないことが一番怖いんです。燃料をどんどん足していかないと鎮火しちゃうから、鎮火する前に「好き」でも「嫌い」でもいいから、話題になるような燃料を見つけて自ら投下する。たとえ炎上したとしても、コントロールできる自信はあります。なぜかというと子供の時から、2ちゃんねるばっかり見てたから。火加減がうまいんです。(P140)

21歳にして、芸能界での生き残り方をよく心得ている。さすがである。話題を見つけて投下していくことは芸能界だけでなく、どのようなビジネスの世界においても共通していることではないだろうか。

つらいことがあっても、ひと晩眠れば忘れます。(中略)
大丈夫と思えば、大丈夫なんです。切り替えって大事です。思い込みって大事。
(P154)

ピンチはピンチだと思うんです。でも、これはチャンスなんだと信じて思い込む。その思いが強ければ、思った通りになるんです。(P155)

「ピンチはチャンス」と信じ込めないから多くの人は苦しむ。ピンチの時は、目の前が真っ暗になってしまい、それをチャンスだと思い開き直ることができずに多くの人は苦しんでしまう。まさに「わかっちゃいるが」というところだ。頑張ろう。

私、自分の人生が超好きなんです。
外見とか人間性には自信がないけど、自分の人生には超自信があります。自分の人生は一番いいし、一番幸せだと思ってる。そのことに関しては、誰にも負けない自信がある。
(P159)

「自分の人生には超自信があります」なんて、言ってみたいものである。

私はとにかく、戦いたくないんです。
人とも戦いたくないし、自分とも戦いたくない。
だから私は、目標を決めないんです。
目標を決めると、それと闘っちゃうからです。(中略)
目標がなければ、「ラッキー、ここまでこれた」と思えるんです。上を見るより、積み上げてきたものを見るほうが絶対、楽しく生きられるじゃないですか。
(P176-177)

「無駄な戦い」はしない。これは重要なことだ。指原はテレビのバラエティ番組や歌番組でよく見かける。映画『薔薇色のブー子』にも出ていた。でも将来何をしたいのか、よくわからない。が、それが指原の戦略なのだろう。女優や歌手といった目標を決めない。それで後から「ラッキー、ここまでこれた」と思い、楽しく生きていく。

ピンチの時に前向きに頑張っていると、周りの人が評価してくれるんです。みんなが「大丈夫?」って心配している時に元気でいると、「強いね」って言ってもらえる。ピンチをネタにして笑い飛ばしていると、「すごいね」って言ってもらえるんです。
ピンチの時って、評価のハードルが下がっているですよ。それで得してるんです。私、ずるいんです。
(P183)

「私、ずるいんです」と指原は自分のスタンスをよく理解している。でも、こういう狡猾さが生き残っていくうえでは重要なのだろう。

7万部以上販売されたべストセラーだから、もうすでにブックオフなど中古書店にも並んでいるかもしれない。みんながみんな、指原のように波乱万丈な人生を送っているわけではないが、これ以外にも生きていくうえで参考になるコメントは多い。アイドルだから、指原だからと食わず嫌いせずに手に取ってみてはいかがでしょうか。

【参考動画】指原莉乃の発売記念トーク

指原はHKT48のアイドルメンバーであると同時にHKT48劇場支配人を務めている。HKT48グループメンバーもGoogle Plusでしっかり指原の本を紹介している。次ページで紹介しよう。
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HKT48メンバーによる指原の本の紹介

秋吉優花(チームH)

穴井千尋(チームH)

上野遥(チームH)

梅本泉(チームH)

岡本尚子(チームH)

兒玉遥(チームH)

坂口理子(チームH)

田中菜津美(チームH)

若田部遥(チームH)

伊藤来笑(チームKⅣ)

今田美奈(チームKⅣ)

草場愛(チームKⅣ)

後藤泉(チームKⅣ)

下野由貴(チームKⅣ)

朝長美桜(チームKⅣ)

深川舞子(チームKⅣ)

宮脇咲良(チームKⅣ)

村重杏奈(チームKⅣ)

森保まどか(チームKⅣ)

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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