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アップルCEO、中国副首相と会談 - ユーザーデータ保護をめぐって意見交換

2014.10.23

Updated by WirelessWire News編集部 on October 23, 2014, 12:41 pm UTC

アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)CEOが中国時間22日、中国の馬凱副首相と北京で会談を行い、ユーザーデータの保護をめぐって意見を交わしたという。新華社通信が同日付で報じている。

中国では今月17日にあった新型iPhoneの発売後から、iPhoneユーザーを標的としたサイバー攻撃が続いていることが伝えられていた。この攻撃の中味については、同国内から「iCloud」にログインするユーザーからユーザーネームやパスワードを盗み取り、「iCloud」上に保存されている写真、メッセージ、連絡先などの情報に不正アクセスしようとするもの、などとされていた。GreatFire.orgという監視団体では、この攻撃が中国政府によるものとする報告を公表していたが、それに対してアップルは米国時間21日に声明を発表し、「ユーザー情報の取得を目的とした組織的なネットワーク攻撃を確認した」としつつも、中国政府の関与の可能性には触れていなかった。

会談のなかで、馬首相とクック氏はアップル・ユーザーの情報保護について意見交換したほか、情報・コミュニケーション分野における両者の協力関係強化についても話し合ったという。ただし、サイバー攻撃に関する話題が取り上げられたかどうかは不明。

アップルは9月半ばにリリースした「iOS 8」でユーザーデータの保護強化策を導入。これにより、ユーザー自身が指紋認証もしくはパスコードを入力した場合を除いて、だれもデータにアクセスできないようになったことから、米国ではFBIなどの司法・警察関係者から「捜査の妨げになる」等の批判の声が上がり、FBI長官が法律改正を求める考えを示していたことも伝えられていた。

この話題に関連して、WSJではティム・クックCEOの中国訪問と前後して、フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOも中国を訪れ、現地時間21日には清華大学で陳吉寧学長らと懇談していたとしている。

アップルはここ数年、中国をもっとも大きな成長が期待できる市場としてきているが、最近ではセキュリティ関連の問題などで国営メディア各社から同社に対する批判の声も上がっていた。またフェイスブックは中国市場から閉め出された状態が続いており、買収を通じて手に入れたInstagramが唯一の足がかりとなっている。

【参照情報】
Tim Cook meets with Chinese vice premier to 'exchange views' on data security - The Verge
Apple's Cook Discusses User-Data With China Vice Premier - Bloomberg
Apple, Facebook Chiefs Press the Flesh in China - WSJ

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