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囲碁を世界へ!戸島花さん「囲碁大使」就任

2014.12.22

Updated by Hitoshi Sato on December 22, 2014, 10:47 am JST

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2014年12月18日、公益財団法人日本棋院において女優・タレントの戸島花さんが「囲碁大使」に就任し、その就任式が行われた。「囲碁大使」は、囲碁ファンの拡大と普及を進めていくことを目的として、各々が持つ活動フィールドやステージを通じて、囲碁の魅力などに関する情報発信やアピールなどの囲碁の普及活動を行っていく。戸島花さんは5人目であり、他には国会議員や大学の先生、作家、医師などで、女優としては戸島さんが初めてである。

戸島さんは、毎週日曜正午からNHK ・Eテレの「囲碁フォーカス」で2014年4月から司会を務めている。囲碁ファンにはお馴染みの顔である。また囲碁番組の解説以外には、舞台や映画で活躍しており、2015年1月からは舞台、萬屋錦之助一座「ざ☆よろきん」2015年 新春三館同時本公演『猫忠臣蔵』(花魁達の人情時代劇エンターテイメント)で主役を務める。多忙の中での「囲碁大使」就任式だった。戸島さんにお話しを伺った。

幅広い世代への「囲碁」普及に期待

囲碁は集中力や論理的思考力を高めるのに適している。母親もそのような思いで戸島さんが小さい時に碁会所へ連れて行っていたそうだが、本人にはその記憶はないとのことだ。本格的に囲碁と接するようになったのは、中学2年生の時に「ヒカルの碁」に出会ってからだ。中学高校は女子校だったが、囲碁部がなかったので、自分で友人を集めて囲碁同好会を作って活動していた。囲碁盤がなかったので、紙にペンで碁盤を書いて、友達と一緒に休み時間や放課後に、囲碁を楽しんでいたそうだ。

現在では、スマートフォンやPCで囲碁が楽しめるようになった。誰でも気軽に空いている時間で囲碁を楽しむことができる。そして、舞台の稽古などで忙しい戸島さんも移動時間や空いている時間にはスマートフォンで囲碁をやっている。囲碁の勉強会では人と囲碁を打っているが、それ以外はほとんどがスマートフォンで囲碁を楽しんでいるそうだ。

囲碁は集中力、論理的思考力の向上に役立っている。かつては諦めが早かったと語る戸島さんだが、囲碁で対戦をして「負けました」と言いたくないことから、囲碁を通じて「最後までやり遂げる力」、「考え直す習慣」がついたとのこと。囲碁を通じて身につけた「負けず嫌いの性格」は芸能界での活動でも多いに役立っているようだ。

戸島花さんが「囲碁大使」に就任することによって、その裾野は確実に広がっていくことだろう。戸島さんのファンの若い人らも戸島さんが出演している囲碁の番組を見たり、囲碁のイベントに来てくれたり、戸島さんのブログやTwitterでの囲碁に関する情報発信を契機に囲碁を始めたという人も多いようだ。また囲碁番組の司会を担当するようになってからは、若いファンだけでなく、年配の方々も戸島さんの活動に注目するようになっている。戸島さん自身も囲碁を通じて、老若男女に愛される人気のタレントになった。

日本だけでなく世界へ

これから「囲碁大使」として日本だけでなく世界中の囲碁普及への貢献に期待が寄せられる。2020年には東京オリンピックを迎えて、日本の文化は世界中の国から注目され、囲碁人口は増加している。そのような中で外国人の囲碁の関心も非常に高い。最近では中国や韓国でも子供の教育を目的として囲碁を始める人が多く、囲碁の人気は高く、日本人よりも強い棋士も多く存在している。

戸島さんは仙台での「国際アマチュア囲碁大会」で海外の人が囲碁を打っているのを見かけたことがある。言葉が通じない人同士が碁盤を前にして向かっている、周辺の外国人もその盤面を見つめている。『囲碁のルールがわかる者同士は、言葉が通じない人同士でも楽しむことができる「世界共通の言語」なのだ』とその時、気がついたそうだ。

「囲碁する女性は美しい」

また戸島さんは囲碁大使としてやりたいこと、今後の目標として、身の回りの若い女性たちの間でも囲碁仲間を増やしていきたいとのこと。囲碁をゲームのような感覚で楽しんでほしいとのこと。現在はスマートフォンで1人でも囲碁を楽しめる時代になったが、一緒に打てる人たちが周囲にいた方が楽しんで継続できることが期待される。

若い女性にとって囲碁の魅力とは何だろうか?戸島さんに最後に聞いてみた。「趣味が囲碁というのは知的なイメージがあります。また女性の打っている姿は美しいです」と述べた。確かに囲碁というと、男性のイメージが強いが、女性や若い人が戸島さんに憧れてもっと囲碁に興味を持ってくれることに期待している。

▼日本棋院の碁会所を見学する戸島花さん。右は日本棋院の大渕盛人 常務理事。戸島さんはNHKで囲碁番組の司会を担当していることから、若者だけでなく年配の方からも大人気で声をかけられていた。
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▼囲碁検定4級を2014年11月に受験したあとの戸島さんのTwitter。発表は2015年1月。

▼「囲碁大使」就任を報告する戸島さんのTwitter。ファンからは「おめでとう」の声が多数寄せられている。

【参照情報】
戸島花さんのブログ
戸島花さんのTwitter
囲碁のポータルサイト日本棋院

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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