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2015年、囲碁「打ち初め式」:世界へ日本文化発信に向け囲碁大使の戸島花さんも登場

2015.01.07

Updated by Hitoshi Sato on January 7, 2015, 11:58 am JST

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1月5日は「囲碁の日」である。2015年1月5日、公益財団法人日本棋院で「打ち初め式」が行われた。まずは和田紀夫理事長からの挨拶があった。和田理事長は2014年までの取組と2015年への抱負として以下のようにコメントしていた。2014年は日本棋院にとって創立90周年という節目の年だった。

(1)2014年の囲碁界は、井山裕太棋聖による史上初の「六冠」が達成され、その活躍は棋士の間でも高く評価され、日本棋院90周年の歴史の中でも最大のトピックスだった。また、村川大介七段による王座位、藤沢里菜二段による女流本因坊の獲得など、若い棋士の台頭にも目を見張るものがあった。

(2) 世界棋戦では、日本の代表として一丸となって戦うナショナルチーム「GO 碁 ジャパン」が2013年に結成され、着実にその成果が現れている。2014年5月の若手プロ棋士による世界戦、グロービス杯では一力遼さん、許家元さんの両棋士が決勝を戦うという快挙を成し遂げた。また、囲碁の世界普及では故岩本薫先生が設立された囲碁センターがニューヨーク、シアトル、サンパウロ、アムステルダムの4ヵ所にあり、2014年にはニューヨークの老朽化した囲碁センタービルを売却し、売却額のうち2億円を北米における囲碁普及のための基金として拠出した。今後はこれらの海外拠点とも連携して囲碁の国際普及に努めていく。

(3) 2020年の東京オリンピック・パラリンピックではスポーツ競技以外に文化発信の重要性が認識されはじめている。現在、「世界アマチュア選手権」が日中韓で持ち回り開催されており、2020年前には日本で開催予定であることもあり、囲碁を世界に発信する好機と捉え積極的な取り組みを行いたいと考えている。

(4) 次世代を担う若者たちのための学校囲碁普及では、小中学校における囲碁授業が拡大し、100校近く1万人を超える生徒が囲碁に触れる機会を持っている。また、大学における正課の講座開設校が20校を超えるなど、囲碁の裾野が拡がっている。

(5) 創立90周年事業として、2014年4月より、全国の支部への特別棋士派遣、及び各地において「街づくり」や「地域の絆づくり」の一環として開催される囲碁大会への後援などの事業を進めている。

▼「囲碁の日」で2015年の抱負を語る日本棋院の和田理事長
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囲碁大使、戸島花さんもご挨拶

また2014年12月に「囲碁大使」に就任した女優・タレントの戸島花さんも挨拶した。(参考レポート:囲碁を世界へ!戸島花さん「囲碁大使」就任)。2015年1月から舞台、萬屋錦之助一座「ざ☆よろきん」2015年 新春三館同時本公演『猫忠臣蔵』(花魁達の人情時代劇エンターテイメント)で主役を務めるという多忙なスケジュールの合間を縫って駆けつけた。「2014年にはNHK・Eテレの「囲碁フォーカス」で司会を始めたこと、囲碁大使に就任したことから、2015年も囲碁について積極的な情報発信を行っていく」と意気込みを述べた。

戸島さんは囲碁番組の司会を務めていることから、老若男女に非常に人気がある。これからも囲碁の普及と情報発信に向けた活躍が大いに期待されている。

日本から世界に向けて

現在、囲碁は世界74カ国・地域、4,000万人を超えるまで普及している。一方で日本における囲碁人口は残念ながら年々縮小している。日中韓で囲碁を行っても、中国や韓国に負けてしまうことが多い。サッカーやテニスのように世界戦で勝たないとファンが盛り上がらない。世界戦での日本の棋士の活躍が今後の大きな課題である。

現在、囲碁は頭の体操にも良いことから日本国内の学校教育でも多く取り入れられている。そこから未来の日本を代表する棋士が登場することも期待される。2015年は「15(囲碁)の年」でもある。2020年の東京オリンピックに向けて、囲碁も日本の文化として世界から注目されている。今年は日本が一丸となって囲碁普及に向けた取組みが期待されている。

▼2014年12月31日の戸島花さんのTwitter。囲碁への意気込みが語られている。

▼戸島花さんは「打ち初め式」終了後、舞台『猫忠臣蔵』公演に出演。多忙なスケジュールの中で「囲碁大使」を務めている(写真はその日の公演終了後の戸島花さん)。
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▼グロービスの経営大学院の堀義人学長も「打ち初め式」に参加しており、Twitterでも紹介している。

【関連情報】
囲碁のポータルサイト日本棋院
戸島花さんTwitter

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。