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VAIOが「究極の道具」を目指したPCとタブレット、スマホにも「挑戦」

2015.02.16

Updated by Naohisa Iwamoto on February 16, 2015, 22:23 pm UTC

2014年7月1日にソニーから独立したVAIOが2015年2月16日、新会社としてゼロから開発した始めての製品を発表した。ノートPCの「VAIO Z」とタブレットPCの「VAIO Z Canvas」の2機種で、いずれもユーザーのアウトプットを高める究極の道具を目指したという。

発表会に登壇したVAIO 代表取締役社長の関取高行氏は「新生VAIOとして、自分たちに常に"自由であるか、独創的であるか"と問いかけながら、本当にユーザーに必要な製品づくりを心がけてきた最初の製品ができた」と語る。これを受けた同社の商品プロデューサーの伊藤好文氏も「PCは1日の3分の1以上も一緒に過ごす道具。5年で1万時間以上にもなる。単にスペックだけでない、隠れたところや細かいところを研ぎ澄ます美的感覚が求められる。最高のアウトプットを求める人に、研ぎ澄まされた究極の道具を送りたい」という。

▼2つの新製品を紹介する商品プロデューサーの伊藤氏20150216_vaio001.jpg

ノートPCの「VAIO Z」は、高いパフォーマンスを持ち運んで利用できるように企画した製品。「単に薄型軽量なだけではタブレットと競合してしまう。PCならではの用途として、デスクトップPCのパワーを外に持ち出せる製品を作った」(伊藤氏)。第5世代インテルCoreプロセッサーUプロセッサーライン、インテルIrisグラフィックスによる高性能を、厚さ16.8mm、重さ1.34kgのボディーに詰め込んだ。そのために、高密度実装技術や放熱設計技術を採用している。

▼「VAIO Z」のスケルトンモデル。効率的な放熱のための仕組みが備わっている20150216_vaio002.jpg

またACアダプターを持たずにまる1日仕事ができるように、バッテリーからケースをなくすなどの工夫によりバッテリー容量を増やし、JEITA2.0測定条件の元で15時間の利用を可能にした。本体の剛性、キーボードの打鍵感や打鍵音、パッドのクリック感もチューニングし、ストレスなく仕事ができるようにした。さらに、クラムシェル型ノートPCとタブレットPCのスタイルを自在に切り替えて使い分けられるマルチフリップ機構の採用で、ユーザーのPC利用の可能性も広げる。市場想定価格は19万円、2月16日に受注を開始した。

プロトタイプを公開していたタブレットPCも、正式に商品化を決定した。「VAIO Z Canvas」がそれで、これまでにクリエーターに試用してもらい、フィードバックを生かして製品化を進めた。コンセプトは、クリエーターをデスクから開放し、どんな場所でもプロのレベルの創作を可能にするというもの。インテル Core i7 Hプロセッサーライン、インテルIris Proグラフィックに加え、最大1TBのSSDを選択できるなど、クリエーターが要求するハードウエアのパワーを搭載した。市場想定価格は20万円台後半で、発売は5月を予定する。

▼日本通信との協業によるスマートフォン事業について語る関取社長20150216_vaio003.jpg

さらに、日本通信との協業によるスマートフォン事業についても言及した。関取社長は「SIMロック時代の市場に一石を投じる新しい形の通信への挑戦と位置づけている。VAIOはPCに限ったことではなく、チャレンジャーとして市場を変えていくことが意義だと考えている」と語った。

【報道発表資料】
ゼロから開発した新商品、2つのVAIO Zを発表、最高のアウトプットを求める方の「究極の道具」をめざしたパーソナルコンピューター~「VAIO Z」と「VAIO Z Canvas」~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。