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【MWC 2015】ノキア、独自のZ Launcherを搭載したAndroidタブレット「Nokia N1」を出展

2015.03.03

Updated by Naohisa Iwamoto on March 3, 2015, 10:49 am JST

新生ノキアとして初めてのMobile World Congress(MWC)となる今回のMWC 2015で、ノキアブースには「Nokia」ブランドのAndroidタブレットが展示されている。携帯端末事業をマイクロソフトに売却したことで、昨年までノキアの名称で構えていたブースはマイクロソフト取って代わられているが、「Nokia」のブランドはタブレットで健在であることを改めて示した。

20150302_nokia001.jpg展示されているのは「Nokia N1」。中国市場で販売が始まったばかりの7.9インチディスプレイを搭載するAndroidタブレットだ。新生ノキアは、ノキア シーメンス ネットワークスからノキア ソリューションズ&ネットワークスの流れをくむ「Networks」部門と、地理情報システムの「HERE」部門、知的財産ビジネスを手がける「Technologies」部門の3部門からなり、今回は3部門が合同でノキアのブランドの下にMWC 2015に出展している。Nokia N1は、Technology部門の出展となる。ノキアのブースは招待客だけが入場できるプライベートゾーンと、一般来場客が見られるパブリックゾーンに分かれているが、Nokia N1はパブリックゾーンに出展されて広く存在をアピールしていた。

20150302_nokia002.jpgNokia N1は、Android 5.0を搭載するAndroidタブレットだが、最大の特徴はノキアのZ Launcherというソフトを搭載していること。Z Launcherは、Nokia N1にインストールした多くのアプリから目的のアプリを探し出す際に、画面上に指でアプリ名称の先頭のアルファベットを書くことで、該当するアプリが絞り込まれるというもの。2文字、3文字と書いてさらに絞り込むこともできる。表裏に関わらず挿入できるUSB Type-Cコネクターの採用もトピックだ。ノキアブースでは、Z Launcherの説明を聞き、実際に試す来場客が引きも切らず集まっていた。

20150302_nokia003.jpg厚さ6.9mm、318gの軽量ボディーで、ディスプレイは7.9インチのIPS液晶(2048×1536ドット)を搭載。800万画素のメインカメラと500万画素のインカメラを備える。実物を目の当たりにすると、シンプルですっきりしたデザインに好感が持てた。中国市場だけでなく、今後は提供する市場を拡大するとのことだ。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。