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Pinterest、東京にジャンプスタートチーム配置で日本向け製品開発を目指す

Numbers of Japanese "Pinner" will sure increase near future

2015.04.08

Updated by Asako Itagaki on 4月 8, 2015, 08:44 am JST

4月7日、ピンタレスト・ジャパンは、米Pinterest社エンジニアリング部長のマイケル・ロップ氏(写真右)を迎え、ピンタレスト・ジャパン株式会社代表取締役社長 定国直樹氏(同左)と共に報道関係者向けのラウンドテーブルを開催した。その席上、日本向け製品を開発する「ジャンプスタートチーム」が東京に置かれたことが発表された。

「Pinterestはソーシャルネットワークではない」

Pinterestの特徴についてロップ氏は「Pinterestは過去を見るのではなくこれから先、未来に何をしたいのかを見るためのもの。Pinterestはソーシャルネットワークではない。SNSに似ている特徴はあるが、個人にインスピレーションを与え、将来の可能性を見せるもの」と表現した。

またピナー(Pinterestのユーザー)には「Pinterestを利用して興味あるものを探し、発見してほしい。発見したらそこから離れて(現実の)世の中で夢を実現してほしい」と語り、部屋の模様替えや自分のファッションを見直すのためのアイデア発想や情報収集のためにPinterestを利用したピナーの事例を紹介した。

定国氏はPinterestの特徴をInstagramとの対比で説明。Instagramは「今起きていること、あるいは過去に起きたことを友達にシェアするもの」であり、画像とテキストの違いはあるが基本的にはTwitterやFacebookなどのSNSと同じカテゴリーであるのに対して、Pinterestは「未来に自分が成し遂げたいことのための学びや発見を促すためのものであり、情報を集めるために他のピナーの力を借りる仕組みはあるが、目的は友達に伝えることではなくあくまでも自分のためのツールである」として、PinterestはSNSではなく、あくまでもアクションにつながることを目的としたツールであることを強調した。

こうしたPinterestの特徴は、企業アカウントが発信する情報の形も変えている。定国氏は、企業アカウントの事例として、旅行業者大手のH.I.S.が作成しているボードを紹介。行き先別に写真を集めるだけでなく「オレンジ色の旅」「世界の祭り」などといったテーマ性を持ったボードを作成し、顧客の「旅に行きたい」気持ちをかき立てる効果を模索している。

日本での成長をコミットする「ジャンプスタートチーム」結成

Pinterestは世界で7000万ユーザー、500億のピン、10億枚のボードを達成している。日本では2013年秋の日本法人設立以後、1年間で月間アクティブユーザー数が3倍となった。定国氏は「立ち上げフェーズとしては満足できる結果だが、これからは成長フェーズに入ると思っているのでよりアグレッシブにやっていきたい」と語った。

Pinterest社の日本市場に対する意気込みの現れが、この日発表された「ジャンプスタートチーム」だ。同社としては世界で初めてとなるローカルチームを東京に配置する。デザイナーとエンジニアの計5名がチームメンバーとして来日し、東京で暮らしながら自由な発想で日本市場向けのプロダクトを開発する。

ローカルチームを日本に設けた理由を、ロップ氏は「直感的に日本マーケットはPinterestに向いていると思うので相乗効果に期待している」と語った。定国氏は「日本食が世界遺産になったように、一つのカテゴリーを深く追求する文化はPinterestと相性がいい。またPinterestから見ても日本文化はPinterestのコンテンツとして魅力」と語り、日本ならではのプロダクトや機能を実装していくことで日本で成長していくというコミットメントであると表明した。

▼ピンタレスト・ジャパンの新オフィス。ジャンプスタートチームは既に稼働を始めている。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAチームメンバーについてロップ氏は「創業から5年の当社の中ではベテランクラスの人たちで、自発的にクリエイティブに考えてアイデアを出し、実現していくことができるメンバー。日本に来ることに対しても意欲的な人たちを選びました」と、その実力と意気込みをアピールした。また定国氏は、「数ヶ月程度で、ITの世界なのでかなりいろいろな成果が出せると思っています」と自信を見せた。

「Discover Engine」という独自のコンセプトでサービスを展開するPinterestが日本向け製品としてどのようなものを提供していくのか、期待したい。

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。

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