2014年に中国で出荷されたスマートフォンは全世界の32%の4億2,070万台

Big number of smartphones were shipped to China in 2014

2015.05.12

Updated by Hitoshi Sato on 5月 12, 2015, 11:38 am JST

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調査会社IDCが2015年2月に発表した中国の2014年Q4のスマートフォン出荷台数は前年同期比19%増の1億750万台だった。特に4G(LTE)対応の端末の出荷の増加が目立った。そして2014年の1年間に中国で出荷されたスマートフォンは4億2,070万台だった。中国では携帯電話出荷のうち90%以上がスマートフォンである。

2014年に全世界で出荷されたスマートフォンが約13億台だから、そのうち中国での出荷が占めるのは32.3%である。3台に1台が中国で出荷されたことになる。なおインドでの2014年の出荷が2億6,000万台以上だから、この2つの大国で全世界の52.3%を占めている。

▼表1:2014年における世界でのスマートフォン出荷台数とシェア
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(IDC発表資料を元に作成。Lenovoにはモトローラは含まれない)

台頭する中国地場メーカーとApple、減退するサムスン

中国での2014年のスマートフォン出荷をメーカー別にみると、Xiaomi(小米)の台頭が著しい。2013年にはサムスン(韓国)が1位で18.7%のシェアがあったが、そのサムスンを僅差で抜いての1位である。サムスンは世界だけでなく中国でもシェアを落としている。現在の中国市場でサムスンの優位性は特にないから、これからも厳しい状況は続くだろう。中国では地場メーカーの勢いが凄く、またAppleの新製品の売れ行きも好調で、これからも非常に激しい競争は続く。

特に2014年Q4はAppleのiPhone新製品の人気が高くシェアを大きく伸ばしたが、この勢いがどこまで続くかは継続して見ていく必要がある。AppleはXiaomiやサムスンのように多くの製品ラインナップで、常に大量の端末を投入してこない。つまりiPhone6の売れ行きが一巡してしまったら、中国でのAppleのシェアはまた低下する可能性が高い。

▼表2:中国での2014年のスマートフォン出荷のメーカー別シェア20150512-sato-3
(IDC発表資料を元に作成)

▼表3:中国での2014年Q4およびQ3と2013年Q4でのスマートフォン出荷のメーカー別シェア比較
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(IDC発表資料を元に作成)

 

【参照情報】

The China Smartphone Market Picks Up Slightly in 2014Q4, IDC Reports 

 

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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