RayGo

運転中のスマホ操作はどこまで許されるのか

Is really necessary to use smartphone behind the wheel?

2015.05.13

Updated by Kenji Nobukuni on 5月 13, 2015, 12:08 pm JST

イスラエルでは視覚障がい者向けに開発していた技術を応用して運転中にスマートフォンを操作するガジェットが作られている。

黒地に黄色い矢印など5つのボタンから成るRayGoは、ハンドルに取り付けてスマートフォン(現状、Androidのみ)とはBluetoothでつなぐ。アプリはGmailやTwitter、Spotifyなど普段使っているアプリを「ドライブモード(DriveMode)」という簡略版に変換してくれる。

運転中のスマートフォン操作はRayGoの矢印キーか音声コマンドで行う。そのため実際には運転者の視覚の中にスマートフォンのスクリーンが入るように設置しなければならない。メールであれば読み上げてくれるので、簡単な操作(または音声コマンド)で「今運転中なので、あとで返事します」といった返信を送ることができる。スマートフォン内蔵の加速度センサーやGPSを活用することで、高速運転中であったり、カーブを曲がっている最中であったりするとアプリは動作しないようになっているそうだ。

Indiegogoで3万ドルの資金調達に成功しており、10月ころに配送予定(定価79ドル)。ただし、音声コマンドについては、読み取る側のアプリの精度が低いと発音に注意を奪われて危険という指摘もある。RayGoのように操作を簡素化することで運転中のメール送受信ができるソリューションを提供すべきなのか、そもそも運転者は運転に集中すべきなのでこのような利用は許されないのか、議論が分かれそうだ。

自動車を運転中にメールやショートメッセージを確認したり、通話をしたりすると注意が散漫になり危険なので、禁止されている国も多い。そのような国や州で、このガジェットとアプリであれば利用が認められるのかについても気になる。よしんば認められたとしても、事故を起こせば運転者の責任が問われることは間違いないだろう。

【参照情報】
IndiegogoのRayGoのページ
A device for texting and driving. Hooray?
運転中に話すと危険
運転中のモバイル機器操作を700メートル先から摘発

WirelessWire Weekly

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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