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「AKB48選抜総選挙」はグノシーで!~特別コンテンツ提供で差別化を目指す情報キュレーションアプリ

Not only today's news, today's AKB will be available at Gunosy

2015.05.21

Updated by Hitoshi Sato on May 21, 2015, 18:48 pm JST

Gunosyは900 万ダウンロード超の情報キュレーションアプリ「グノシー」にておいて、2015 年 5 月 20 日よりアイドルグループ AKB48 の特別コンテンツを提供開始する。

2015 年 6 月 6 日に開催が予定されている「AKB48 41st シングル 選抜総選挙」と連動したもので、期間中は島崎遥香さんら 7 名の AKB48 グループのメンバーが登場する テレビCM も展開する。

「グノシー」アプリで「エンタメ」タブ内にて「AKB48 x グノシー」の中で毎日更新され、無料で見ることができる。提供コンテンツは以下の3点。

  1. AKB48×グノシーオリジナルムービー テレビCM 出演メンバーが登場するオリジナルムービーを、日替わりで配信。撮影のメイキングやインタビューなどの映像を毎日配信。
  1. 選抜総選挙立候補メンバー272 名への独自アンケート回答結果「注目しているメンバー」から「気まずい人から返事しづらい連絡が来た時の対応」まで、メンバーの秘密を大公開するグノシー独自アン ケートの結果を発表。
  1. AKB48 と縁の深い有識者によるグノシー限定コラム ジャーナリストの田原総一朗氏、お笑い芸人、安田大サーカスのクロちゃんなど、複数の著名人による AKB48愛の詰まったコラム。

独自コンテンツで差別化を図っていく情報キュレーションアプリ

Gunosyのミッションは「世界中に情報を最適に届ける」ことで同社が提供する「グノシー」は累計 900 万ダウンロードを超える「情報キュレーションアプリ」だ。スマートフォンが登場してから「情報キュレーションアプリ」が国内外で多く登場している。グノシー以外にも、SmartNews、NewsPicks、Antennaなど多数存在しており、最近ではテレビCMでもよく見かける。

各アプリにそれぞれの特徴や戦略があるので、1人で複数の「情報キュレーションアプリ」を使い分けている人も多い。通勤通学の電車の中でも簡単に読めることから、男女ともに各世代への人気も高い。グノシーもメインは20~40代のビジネス層だが、男女の割合は男性57%、女性43%で女性ユーザーの割合も増加している。

「情報キュレーションアプリ」の多くは無料で利用できるものがほとんどである。それはこれらアプリが広告ビジネスに依拠しているからだ。広告ビジネスの基本はどれだけ多くの人にリーチできるかである。グノシーではアプリの中に多くの記事と並んで「広告」と書かれた行が並んでいる。ユーザーから見ても興味がなければアクセスしなければいいので、バナー広告と違って目障り感がないし、それほど気にならない。そもそも「情報キュレーションアプリ」は、多くのニュースやコンテンツの中から、自分が興味ある記事をクリックして読むものなので、記事であれ、広告であれ興味がなければアクセスもしない。逆にいえば、広告でも興味がありそうなものやテキストに惹かれてアクセスすることになある。

情報キュレーションアプリは、インターネットが発展し、誰もが情報発信できる世の中になったことで、大量のニュースやコンテンツの中から興味があるものを選び出したいというユーザーから支持を受け普及してきた。だが最近では「情報キュレーションアプリ」自体が多くなりすぎて、どのアプリからアクセスしても同じコンテンツやニュースにたどり着くという経験をしている人は多いだろう。そして「またこの記事か」と思うと飽きてしまい、アクセスしなくなってしまう「情報キュレーションアプリ」も多い。そうなると広告媒体としての価値は下がってしまう。

これからの「情報キュレーションアプリ」では多くの人に利用されるためにもそこで提供するコンテンツでの差別化が求められてくる。Web上に集まっている情報、ニュース、コンテンツを収集して配信していても、他の「情報キュレーションアプリ」との差別化が難しくなってきている。そこで独自のコンテンツによる差別化が求められてきているのだろう。

グノシーで今回提供される「AKB48選抜総選挙」は特別コンテンツで毎日更新されるという大きな差別化要素を持っている。またテレビCMを展開することよってAKB48グループのファンを中心に新しいユーザーを獲得したり、現在グノシーを利用しているユーザーに広く周知することができる。それによってグノシー自体の広告掲載媒体としての魅力を高めることもできる。

そしてコンテンツにも賞味期限がある。今回も「AKB48選抜総選挙」の特別コンテンツを見たいためにグノシーをダウンロードしたユーザーを総選挙終了後にも、どのようにグノシーに繋ぎ止めておくのか、が問われる。

【あの人もグノシー ぱるるVer.】AKB48の加藤玲奈さん、坂口渚沙さん、島崎遥香さん、中野郁海さん、向井地美音さんが出演

 

【あの人もグノシー さっしーVer.】HKT48の:指原莉乃さん、宮脇咲良さんが出演

 

 

【参照情報】
AKB48 41stシングル 選抜総選挙×グノシー特別コンテンツを提供 ~ グノシーだけのオリジナルムービーを毎日更新、メンバーがTVCMにも登場
ビジネス情報収集にも使えるニュース・キュレーションアプリ

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。