IFTTT

Wi-Fiオーブン用の「IFTTT」のレシピ

Simple connections are what we need

2015.07.07

Updated by Kenji Nobukuni on 7月 7, 2015, 14:28 pm JST

IPアドレスが枯渇するから、IPv6に移行すべきだと10年以上前にインターネット技術関係者が騒いでいた頃、逆にそんなに桁数が多く(IPv4は32ビット、IPv6は128ビット)て、とても人間にはいちいち入力できず、数も多い(IPv4は43億弱、IPv6は約3.4×10の38乗個)ものを何に使うんだという議論があった。

そんな中、家の中の家電製品などがすべてグローバルアドレスを持ってネットにつながり、他の機器と「おしゃべり」を始めるという意見があって、実際に冷蔵庫そのものや、中に保存する食品のICタグにアドレスを付与する実験なども行われたようだ。当時はエンジニアの強弁だくらいに軽く見られる向きもあったが、スマートフォンという強力な「入出力装置」兼「リモコン」の普及で、家電製品は本当に「おしゃべり」を始めた。

日本のキッチンには少々大き目だが、GEアプライアンス社の家庭用オーブン(GE Profile Built-in Double Convection Wall Oven)は、Wi-Fi対応で、スマートフォンなどから操作できるだけでなく、IFTTTとつながって、さまざまな「レシピ」を利用することができる。

IFTTTは、FacebookやEvernote、Gmailなど複数のWebサービス同士を連携させるWebサービス。「もしThisならばThatを実行せよ」という名前のとおり、「もし、Foursquare(位置共有サービス)でチェックインしたら」(トリガーという)「ツイートせよ」(アクションという)というプログラム──この全体を「レシピ」という──を誰でも書いて、公開することができる。レシピはプログラミングのスキルがなくても作れるし、他の人が作ったレシピを使うこともできる。2011年9月のローンチ以来、1,600万ものレシピが集まっている。

GEのオーブンには「ディナーの準備ができたらつぶやく」とか、「調理が終わったら照明を点滅させる」「家から離れたらオーブンの電源を切る」「オーブン使用中は空調をオンにする」といった出来合いのレシピが24個用意されている。IFTTTを使って自分なりの「レシピ」を作ることも、公開することもできる。

GE Wi-Fiコネクトにはオーブンだけでなく、食洗器、冷蔵庫、洗濯乾燥機、温水器などもラインアップされている。「宇宙家族ジェットソン」や「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart 2」が描いた未来の家庭が現実のものになってきたのかも知れない。余談ながら、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart 2」は1989年公開だが、そこに描かれた「未来」は2015年だったようだ。

【参照情報】
GE WIFI CONNECT
GEアプライアンス・クッキングチャンネル(IFTTT)
IF文で日常生活を自分好みに"カスタム"できるサービス「IFTTT」

WirelessWire Weekly

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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