中国のシャオミ（Xiaomi）は現地時間10日、台湾のフォックスコン（Foxconn）と提携し、インド国内でスマートフォンの生産を開始したことを明らかにした。

この話題を伝えたBloombergによると、シャオミがインド市場向けに開発した新型スマートフォン「Redmi 2 Prime」が現地時間10日に発売になったが、これはすべてフォックスコンがスリシティ（アーンドラ・プラデーシュ州）に新設した工場で組み立てられたものだという。

インドでは、ナレンドラ・モディ（ Narendra Modi）首相が国内での製造や雇用を促進する政策を進めており、今回のシャオミによる現地生産もこの取り組みの一環とされる。シャオミのインド事業責任者であるマヌ・ジェーン（Manu Jain）氏は同社のインドでの生産について、「最終的にはインドで販売するほとんどの端末をインド国内で生産することを目指している」と話している。

WSJによると、シャオミは昨年からインドでスマートフォンやタブレットを販売しており、これまでの販売台数は合計で約300万台。また同社にとってインドは中国に次いで2番目に大きな市場になっているという。中国スマートフォン市場の成長減速やとくにAndroid端末メーカー間のさらなる競争激化が伝えられるなかで、シャオミにとってインドは最重要市場のひとつという位置付けという。

Bloombergは、インドのスマートフォン市場では現在サムスン（Samsung）と現地メーカーのマイクロマックス・インフォマティクス（Micromax Informatics）がリードしており、シャオミは7位とする調査会社カウンターポイントリサーチ（Counterpoint Research）のデータを引用。また、インドのスマートフォン・ユーザー数は2014年時点で1億4000万人で、これが2019年には6億5100万人まで拡大すると予想するシスコの見積もりも紹介されている。

【参照情報】
・Xiaomi Plans to Have India Smartphone Lineup Produced Locally - Bloomberg
・Xiaomi ties up with Taiwan’s Foxconn to assemble smartphones in India - Reuters
・China’s Xiaomi Is Assembling Smartphones in India - WSJ