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アップル、「iPhone 6S」「iPhone 6S Plus」を発表 - 自社での分割購入プログラム提供も

2015.09.10

Updated by WirelessWire News編集部 on September 10, 2015, 11:27 am JST

アップル(Apple)が米国時間9日、同社の最新スマートフォンとなる「iPhone 6S」および「iPhone 6S Plus」を発表した。いずれも、前モデルとほぼ同じデザインを引き継ぎながら、カメラやタッチパネルなどに大きな改良が加えられている。

「iPhone 6S」「iPhone 6S Plus」は、それぞれの前モデルと同じく4.7インチまたは5.5インチの液晶画面を搭載し、いずれも同社のモバイルOS最新版「iOS 9」で動作する。搭載されるプロセッサ(SoC)は新しい「A9」プロセッサで、前世代の「A8」プロセッサに比べて全体で70%、グラフィック処理では90%ほど高速化しているという。また、背面カメラはこれまでの8メガピクセルから12メガピクセルに変更され、4K画質の動画撮影に対応。前面カメラも1.2メガピクセルから5メガピクセルになり、スクリーンフラッシュの利用も可能となった。

そのほか、UI関連では「3D Touch」と呼ばれるタッチ強度の違いを感知する機能が追加された。同機能は「Apple Watch」や新型「MacBook」などで「Force Touch」と呼ばれている機能をiPhoneに取り入れたもので、強めのタッチにPCの右クリックのような様々な機能を割り振ることができるようになっているという。

なお、前モデルの発表時には「本体が曲がりやすい」との指摘が一部で出ていたが、新モデルではより耐久性の高いアルミニウム合金が使われているという。また、カラーバリエーションにはローズゴールドが追加され、既存のゴールド、シルバー、スペースグレーとあわせて4色の選択肢が提供される。

そのほか、アップルは米国向けとして「Apple Upgrade Program」という新たな端末購入プログラムも発表している。同プログラムは「毎年新しいiPhoneに買い換えたい」というユーザー向けの施策で、内容はSIMロックなしの最新iPhoneを「AppleCare+」(アップルの補償制度)付きで毎月32ドル(6S Plusの場合は37ドル)から購入できるという一種の割賦販売の仕組み。またユーザーは支払い回数が12回を過ぎた後では新しい機種へのアップグレードも行えるという。

同様の施策はすでに米携帯通信大手4社などでも実施されており、実際の負担額ではさほど大きな差はない(月3ドル程度、ただし支払い期間は24ヶ月)が、アップル自体でもこうした施策を打ちだしたことについて、「通信キャリア各社の間で、端末購入補助金の支給を手控える動きが進むなか、ユーザーの端末買い換えのサイクルが長くなっていることへの対応ではないか」などとする見方がWSJでは紹介されている。この記事によると、米国では2010年に平均18.2ヶ月だった携帯電話の買い換えサイクルが今年は26.3ヶ月まで伸びる見通しだという。

新しいiPhoneは9月12日に予約受付開始、同25日に発売の予定。また同製品にも搭載される「iOS 9」の既存ユーザーへの配布は同16日に開始(ダウンロード可能)になる予定となっている。

【参照情報】
Apple Introduces iPhone 6s & iPhone 6s Plus - Apple
Apple’s iPhone 6S vs iPhone 6: The Key Differences - WSJ
Apple Wants to Sell You an iPhone for $32 a Month - WSJ

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