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マイクロソフト、「Edge」ブラウザでの「VP9」ビデオコーデック対応を表明
2015.09.11
Updated by WirelessWire News編集部 on September 11, 2015, 12:28 pm JST
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2015.09.11
Updated by WirelessWire News編集部 on September 11, 2015, 12:28 pm JST
マイクロソフトは米国時間8日、同社の最新OS「Windows 10」に含まれる新ブラウザ「Edge」で、グーグル(Google)が開発するビデオコーデック「VP9」に対応することを明らかにした。
「VP9」は高画質の動画配信などに使われている「H.265」フォーマットと競合するビデオコーデックで、現時点では「Google Chrome」「Mozilla Firefox」のふたつのブラウザー上で同技術で圧縮された動画の再生が可能。マイクロソフトは、まもなくリリースする「Windows 10 Insider Preview」で「WebM/VP9」をサポートする「Edge」を公開すると予定だという。
さらに、マイクロソフトは「Edge」に関し、今後「Opus」「OGG」「Vorbis」など「VP9」以外のビデオ/オーディオフォーマットも対応することに検討しているという。
次世代の動画圧縮・配信技術をめぐっては、グーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)、シスコシステムズ(Cisco Systems)、インテル(Intel)、モジラ(Mozila)、ネットフリックス(Netflix)の7社が新たな業界団体「Alliance for Open Media」を先ごろ結成。特許ライセンス料のかからない、オープンソースのビデオフォーマットやコーデックなどの開発で協力していくことを明らかにしていた。
オンライン動画の圧縮技術については、これまで「H.264/AVC」が広く利用されており、同技術の特許ライセンスを管理する業界団体MPEG (Moving Picture Experts Group) LAでは、後継フォーマットにあたる「HEVC / H.265」についても「H.264/AVC」と同様の条件で利用を認めるものとみられていた。ところが今年7月になってHEVC Advanceという別の団体が、ネット経由のストリーミング配信における「H.265」利用に関し、ライセンス料として売上の0.5%という条件を明らかにしたことから、同技術を利用する事業者側ではコスト上昇の可能性が浮上していたという話がCNETで伝えられていた。
【参照情報】
・Announcing VP9 support coming to Microsoft Edge - Microsoft
・Microsoft Edge will soon support Google’s open-source video codec VP9 -
・Google’s VP9 codec coming to Microsoft’s Edge browser - Ars Technica
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