ドコモがインキュベートした法政大学「SMDLab」のARアプリ技術が森永製菓「チョコボールAR toyシリーズ」に採用

2015.10.23

Updated by Hitoshi Sato on 10月 23, 2015, 11:59 am JST

NTTドコモは、定期的に開催するAPIを活用したアプリ開発コンテスト「Developer Application Contest」を通じて、ベンチャー企業や学生をインキュベートしている。2014年度に開催した第2回コンテストにおいて最優秀賞を受賞した法政大学の「スマートマシンデザイン研究所:SMDLab」のARアプリ技術が、森永製菓に採用され、「キョロちゃん」でお馴染みの森永製菓が販売する「チョコボール」の箱で遊べる「チョコボールARtoyシリーズ」のARアプリとして、2015年10月21日から提供されている。「チョコボールARtoyシリーズ」はスマートフォン上で動くARアプリで、森永製菓が販売する「チョコボール」の箱にかざすことでゲームが開始され、「チョコボール」の箱を自分で動かしながら遊ぶことができる。

▼キョロちゃんの遊べるAR(Google Play Storeより)
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▼カメラをチョコボールの箱にかざすとゲームが始まる(森永製菓)
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ドコモでは、開発者とともに自由な発想でアプリケーションを開発し、オープンイノベーションによる実用化の促進を目的に本コンテストを実施している。今回、SMDLabが開発したARアプリに対して商用化までに必要となる専門的アドバイスや協業先の開拓からビジネスモデルの検討に至るまで幅広く支援を行ってきた。ドコモがインキュベータとして関わり、“Developer Application Contest”において受賞したアプリ技術が第三者企業に採用されるのは初めて。

森永製菓による食品業界初のアクセラレーションプログラムに採択

SMDLabはドコモからの支援をもとにさらにエンドユーザに受け入れられるよう具体化を進め、森永製菓のアクセラレーションプログラムである“Morinaga アクセラレーター”にてアライアンス賞を受賞し、商用化された。森永アクセラレータープログラムとは、森永製菓が、より広範に既存事業の枠にとらわれない新事業創出のため、ベンチャー企業・中小企業と組んでアイデアから事業立上げを目指すプログラムで2014年12月に起ち上げられた。これまで「食のチカラで世界に新たなイノベーションを!」をキーワードに、森永製菓とベンチャー企業、中小企業が、リソースを相互に補完しあい、革新的な食関連のビジネス共創を目指し、ベンチャー企業など全 132 件の応募の中から、4 月に優秀賞 3 社、アライアンス賞 2 社を選出している。

森永製菓の「チョコボール」は1960年代から販売されており、日本人なら誰もが知っている「キョロちゃん」でお馴染みの超ロングセラー商品だ。1965年には「チョコレートボール」という商品名で当時の人気アニメ「宇宙少年ソラン」がキャラクターで、1967年から「キョロちゃん」がパッケージに登場して、1969年から「チョコボール」に改名した。約50年の歴史の中において、多くの派生商品や「おもちゃの缶詰」などのいろいろと登場してきた。今回提供される「チョコボールAR toyシリーズ」のARアプリも「チョコボール」の長い歴史の1ページを刻むことになる。

なお、「キョロちゃんの遊べるAR」特設サイトでは、SMDLab代表の法政大学デザイン工学部 岩月正見教授のインタビューが掲載されている。

【参照情報】
キョロちゃんの遊べるAR
ドコモがインキュベートした法政大学「SMDLab」のARアプリ技術を森永製菓が採用
世界初!重力を感じるAR搭載 「チョコボールAR toyシリーズ」期間限定で新発売!
食のチカラで世界に新たなイノベーションを!Morinaga Accelerator
SMDLab スマートマシンデザイン研究所

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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