ドコモがブラジルで「eSIM」を提供、ヤンマーが稼働状況管理などIoTで利用

2015.10.28

Updated by Naohisa Iwamoto on 10月 28, 2015, 20:41 pm JST

NTTドコモは2015年10月28日、ブラジル最大手の携帯電話事業者Telefonica Brasil(以下、Vivo)との間で、「eSIM」と「eSIMソリューション」を提供することに合意したと発表した。eSIMは、SIMカードを挿し替えることなく通信機器の電話番号を他の事業者の電話番号に入れ替えてサービスを利用できる仕組みで、携帯電話の業界団体であるGSMAが仕様を公開している。

ブラジルでは国際ローミングの利用が規制されており、日本からブラジルに向けて通信機能を組み込んだ車両や建設機械などの機器を輸出して通信を利用する場合、これまでは現地の通信事業者のSIMに物理的な挿し替えが必要だった。今回、ドコモとVivoがeSIMの利用で合意したことにより、日本から輸出する機器にeSIMを組み込んでおくことで、ブラジルではSIMを挿し替えることなくVivoの回線を利用できるようになる。

ドコモによれば、日本の通信事業者が海外の通信事業者との間でeSIMを利用したソリューションを提供するのは初めてのこととなるという。法人顧客のグローバル展開を、eSIMを活用したIoTでサポートする。今回のVivoとの間でのソリューションは、ヤンマーが利用する計画。2016年度以降にヤンマーがブラジルに輸出する予定の製品にeSIMを組み込み、現地での稼働状況管理、可動診断保守、盗難防止など遠隔情報サービスとして利用する予定だ。

【報道発表資料】
ブラジルにおいてeSIMソリューションの提供を開始

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。