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エリクソンとシスコが提携 - 通信機器分野の業界再編がさらに加速

2015.11.10

Updated by WirelessWire News編集部 on November 10, 2015, 12:16 pm JST

スウェーデンのエリクソン(Ericsson)と米シスコシステムズ(Cisco Systems:以下、シスコ)が提携契約を結んだことを米国時間9日に明らかにした。両社は今後、営業面の協力から将来の技術・製品開発まで、多岐に渡る分野で協力を進めることになるという。

この話題を報じたBloombergやWSJでは、携帯通信機器市場首位のエリクソンとIPルーターなどのネットワーク機器市場で首位につけるシスコが提携に踏み切った背景について、顧客である通信事業者の投資抑制や市場の飽和、ファーウェイ(Huawei)やノキア(Nokia)といった競合他社との競争激化といった要因が挙げられている。また両社が合併ではなく提携という選択肢を採ることにした理由については、「提携のほうがはるかに急速かつ効率的にことを進められる」とするハンス・ベストバーグ(Hans Vestberg)エリクソンCEOのコメントがBloombergで紹介されている。

WSJによると、通信機器大手各社の2014年の売上は、シスコが492億ドル、エリクソンが263億ドルに対し、ファーウェイが453億ドル、ノキアが137億ドル、アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)が132億ドル。なお、ノキアとアルカテル・ルーセントとの合併はまもなく作業が完了する見通し。

エリクソンとシスコは、今回発表した提携を通じて、携帯通信事業者に対して両社のネットワーク機器を組み合わせたソリューションなどを提供することになるほか、クラウドコンピューティングやIoT関連の次世代技術開発でも協力する考えだという。

エリクソンはこの提携により、年間10億クローナ(1億1500万ドル)以上のコスト削減を想定。また、両社はそれぞれ2018年までに年間10億ドル程度の売上増加を期待しているという。

【参照情報】
Ericsson Teams With Cisco as Networks Meld Amid Data Surge - Bloomberg
Ericsson, Cisco Pool Telecom, Internet Savvy in Wide-Reaching Alliance - WSJ
Ericsson and Cisco in network partnership to boost sales - Reuters

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