ドコモがコンサルサービスに進出、ノウハウや技術を海外事業者の通信品質改善に

2015.11.20

Updated by Naohisa Iwamoto on 11月 20, 2015, 16:39 pm JST

NTTドコモは2015年11月20日、海外の移動通信事業者に向けたコンサルティングサービスを開始すると発表した。国内で得たノウハウや技術を生かし、海外のネットワークの通信品質向上に貢献したい考え。11月23日に提供を開始する。

ドコモはこれまで、一部の海外の移動通信事業者からの要望に応じる形で、個別にネットワークの品質測定や改善提案を実施してきた。こうした実績に対して高い評価が得られたことに加えて、多くの海外移動通信事業者からコンサルティングへの要望があったことからサービスメニューとして整備して提供することになった。サービスでは、設計・構築、運用・保守に関する課題の改善策を示す。具体的なコンサルティングのメニューとして、「ネットワークの設計・構築関連」で、高層ビルの電波干渉等の対策、高速道路や高速鉄道のエリア化、ネットワークの高速・大容量化、「ネットワークの運用・保守関連」で、災害時の対策、大規模イベント時のエリア品質対応策、人材育成--などを用意する。

ネットワークのコンサルティングサービスの第一弾は、フィリピンの移動通信事業者であるSMART COMMUNICATIONSに提供する。フィリピンのメトロポリタン・マニラ地区にあるビル群の品質測定と屋内無線品質改善に関するコンサルティングを受注した。期間は11月23日から2016年11月30日。都市部で高速ビルの建設が相次いだフィリピンでは、電波干渉などの影響で屋内の電波環境が悪化している。ドコモでは、ビル屋内に対して周辺基地局から電波を照射するといった改善策の提案を行うとしている。

ドコモではコンサルティングサービスの提供により、世界でも有数の人口密集地域でエリアを展開するドコモのノウハウや技術、経験をもとにして、海外のエリア品質の向上に貢献することを目指す。

【報道発表資料】
海外の移動通信事業者向けにネットワークに関するコンサルティングサービスを提供

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。