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米国特許商標庁(U.S. Patent and Trademark Office)が2015年に各社に取得を認めた特許に関するレポートがIFIクレームズ・パテントサービス(IFI Claims Patent Services)という調査会社から発表され、企業別の取得件数でIBMが23年連続でトップになったことが明らかになった。

この話題を採り上げたBloombergによると、2015年には合わせて29万8407件の特許申請が米国で認められたが、この数字は前年比1%減少で2007年以来初めての減少となったという。

特許取得件数のベストテンには、IBM、サムスン(Samsung)、キヤノン、クアルコム(Qualcomm)、グーグル(Google)、東芝、ソニー、LG電子、インテル(Intel)、マイクロソフト(Microsoft)の各社がランクイン。またいちばん上昇幅が大きかったのはアマゾン・テクノロジーズ(Amazon Technologies)で、2014年の50位から2015年には26位までランクアップしたという。

IBMの特許取得件数は7355件で、そのうちクラウド分野やAI(「コグニティブ・コンピューティング=cognitive computing)分野に関連する特許が2000件以上に上ったとBloombergは指摘している。またMotherBoard(Vice)では、IBMが取得した特許のなかに、人間の脳を模倣して効率的に判断を下す新たなプロセッサに関するものや、IBMの人工知能システム「Watson」を利用して情報の信頼性や関連性を判断するプログラムに関するもの、人間との交流を通して学習能力を改善するものなどが含まれているとしている。

【参照情報】
IBM Has Most U.S. Patents for 23rd Year in Cloud, Watson Push - Bloomberg
IBM wins 2015 US patent race: IFI - CNBC
IBM's Latest Patent Trove Looks to Make Computers More Humanlike - Motherboard(Vice)

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