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スプリント、10億ドル規模の通信インフラコスト削減を計画か(Re/code報道)

2016.01.18

Updated by WirelessWire News編集部 on January 18, 2016, 13:08 pm JST

米スプリント(Sprint)が、携帯基地局用鉄塔や光ファイバー網の利用にかかる費用の圧縮を通じて、最大10億ドル程度のコスト削減を行う計画を固めつつあるとする情報筋の話が、米国時間15日にRe/codeで報じられている。

スプリントは昨年秋に、最大で25億ドルのコスト削減を狙った計画を実施する考えを明らかにしており、今回報じられた通信インフラに関わる費用削減計画もその一環とされている。

Re/codeによると、スプリントはまず通信基地局の設置先を、現在利用しているクラウンキャッスル(Crown Castle)やアメリカンタワー(American Tower)の鉄塔から、モビリティ(Mobilitie)という別の企業の鉄塔に切り替えることを検討しているという。モビリティの鉄塔は米政府が所有する土地に設置されていることから、クラウンキャッスルやアメリカンタワーの鉄塔を使う場合に比べて、基地局スペースのリース料を大きく削減できる可能性があるとされている。

またスプリントは、携帯基地局間を結ぶいわゆる「バックホール」回線についても、現在利用しているAT&Tやベライゾン(Verizon)の光ファイバー網の割合を減らし、代わりにマイクロ波を使った接続に切り替えることを計画しているという。

Recodeでは、「新しい通信インフラの導入には常に懸念が伴う」とする携帯通信業界コンサルタント、チェタン・シャーマ(Chetan Sharma)氏の見方や、インフラの切り替えに伴って通信障害が発生する可能性があるとする匿名の関係者のコメントが紹介されている。

【参照情報】
Sprint Finalizes Plan to Trim Network Costs by Up to $1 Billion - Re/code
Report: Sprint to cut $1B by moving towers to government-owned land, backhaul to microwave - Fierce Wireless
Unconfirmed report claims Sprint has ‘radical overhaul’ plan for its network - Kansas City Star

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