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LINEのセキュリティ対策、利用者の多くが不十分

2016.02.04

Updated by Naohisa Iwamoto on February 4, 2016, 06:35 am JST

KUROCK NETWORKは2016年2月3日、「LINEのプライバシー設定、及び乗っ取りに関する調査」の結果を発表した。それによると、LINEユーザーの多くがLINEのセキュリティ対策を十分に施していないことが明らかになった。

調査は、書籍や動画で「スマホマナーの啓蒙活動」を手掛ける同社の出版部門であるKUROCK出版が、20歳以上の男女375人を対象に実施したもの。まずLINEの「のぞき見」については、「LINEを他人に見られたことがある」が25%と4人に1人に上ったほか、「他人のLINEを見たことがある」という回答も45.5%と半数近くに上った。他人のLINEを見たことがあるのは、「ポップアップ」「のぞき見」「電車の中で」などの回答があった。

セキュリティ対策としては、スマホ端末のロックについて尋ねたところ、「ロックを利用していない」との回答が31.8%と、3分の1近くがロックをしていない状況だった。LINEに限ってみると、「LINEのパスコードロックを利用している」は43.2%、「LINEのPINコードを複雑なものに設定している」は38.6%と、半数以下しか対策を施していない。さらに「LINEの乗っ取りについて知っているか」を尋ねたところ、「知っている」は25%、「なんとなく知っている」が20.5%に対して、「知らない」が54.5%と過半数を占めた。LINEを巡るセキュリティトラブルの解決の一歩は、ユーザーの意識改革にあると言えそうだ。

【報道発表資料】
プライバシー設定・乗っ取りに関する実態調査を実施

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。