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日本通信、固定電話を外出先のスマートフォンから発着信できるサービスを提供へ

2016.02.08

Updated by Naohisa Iwamoto on February 8, 2016, 06:12 am JST

日本通信は2016年2月5日、自宅やオフィスなどの固定電話を外出先のスマートフォンから発着信できるようにする新サービスを発表した。同社が新事業戦略として掲げた「MS Enabler」(モバイル・ソリューション・イネイブラー)の第一弾となるサービスで、MVNOやその他の事業者にサービスを提供する形態を採る。

サービスを利用する際には、ユーザーは「SkyGateway」と呼ぶ専用のアダプターを使う。固定電話の回線とインターネット回線をSkyGatewayに挿すと自動的に設定が行われ、スマートフォンを固定電話の受話器として利用できるようになると日本通信では説明する。SkyGatewayとスマートフォンの間は、インターネットを経由して日本通信のデータセンターにあるIP-PBXにつなぎ、NTTドコモのモバイル回線を介してスマートフォンに接続する形態となる。

利用者は、固定電話の電話番号に電話が着信すると同時にスマートフォンでも着信を受け、通話ができる。スマートフォンから発信する際も固定電話の番号から発信でき、受信側には固定電話番号が発信者番号通知で表示される。発信時の通話料金も、携帯電話発の料金ではなく、固定電話発の低廉な料金で済む。

ターゲットする顧客セグメントは、SOHOや個人事業主、在宅ワークなどをしている人など。固定電話の電話番号を名刺に印刷しておいても、外出時にはスマートフォンで着信が可能になる。またスマートフォンからの発信でも名刺に記載した固定電話の電話番号の発信者番号通知が可能で、自宅やオフィスにいるときと同じように電話を利用できる。

【報道発表資料】
日本通信、固定電話をモバイルにするサービスを発表

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。