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グーグル(Google)が米国時間2日、「Hands Free」という新たなモバイル決済の実験を開始することを明らかにした。またこの決済でユーザーが用いる同名のアプリ(iOSおよびAndroid OS版)もリリースされている。

昨年5月に構想が発表されていた「Hands Free」は、スマートフォンを通じて取得したユーザーの位置情報とあらかじめ登録された顔写真とを元に店舗側で本人確認を行い、ユーザーは口頭で支払いの意思を伝えるだけで、スマートフォンなどの端末を取り出さなくても支払いができるというもの。なお、一部の店舗では同サービス専用のカメラを設置し、撮影した顔写真をつかってユーザーの本人確認を行う実験も行われる予定。なお、この際に撮影される画像などデータは身元確認後すぐに削除されるという。

The Vergeによると、サンフランシスコ・ベイエリアの一部の地域で行われるHands Freeの実証実験には、マクドナルド(McDonald's)やパパ・ジョンズ(Papa John')などのチェーン店に加えて、地元の商店や飲食店も参加するという。

過去にはスクウェアが「Square Wallet」の取り組みの一部として、やはり端末を取り出さずにユーザーが支払いを行える仕組みを実験していたことがあったが、店舗側の反応が芳しくなく、この実験は結局2014年に打ち切られていたと、この話題を採り上げたCNETは記している。

いっぽう、モバイル決済分野ではすでに「Apple Pay」や「Samsung Pay」などでスマートウォッチをかざすだけで支払いが可能な仕組みも登場していることから、グーグルが「Hands Free」に関し、どのような差別化を行うかが注目される。

【参照情報】
Testing, Testing - One, Two, Hands Free - Googel
Google pilots Hands Free payment app that lets you pay using your face
or by saying your initials
- VentureBeat
Google is testing a payments app that works with your phone in your pocket - The Verge

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